今シーズンのJリーグも残りわずかとなり、来季に向けた監督の去就も続々と動きを見せている。激しい優勝争いや残留争いが繰り広げられた大混戦のJ1で、卓越した采配を披露しチームを上位に導いた監督は誰なのか。今回は、今季結果を残した5人の監督を紹介する。[5/5ページ]
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吉田孝行(よしだ・たかゆき)
【写真:Getty Images】
生年月日:1977年3月14日
所属チーム:ヴィッセル神戸
2025年リーグ戦成績:18勝9分け9敗(3位)
昨季、J1連覇と天皇杯JFA 全日本サッカー選手権大会の2冠を達成した吉田孝行監督にとって、今季は頭を悩ませる一年だったことは間違いない。
22日に行われたFC町田ゼルビアとの天皇杯決勝で敗れたことで、今季の無冠が確定。決して満足のいくシーズンではなかっただろう。
しかし、武藤嘉紀や大迫勇也といった絶対的エースを欠く時期があったにもかかわらず、チームが大崩れしなかったのは、吉田の見事な手腕の表れだ。
3連覇を目指す王者として、当然他チームからのマークも一層厳しくなる中、限られた戦力で複数の大会を並行して戦うことは並大抵のことではない。
吉田は時に大胆なターンオーバーを採用し、控え選手の奮起を促すことで、チーム全体の底上げを図った。
その柔軟な采配が、神戸を最後まで高い水準で戦わせた要因だろう。
神戸を知り尽くす吉田体制は、来季以降さらに進化を遂げる可能性を秘めている。
前年度王者が再び頂点に立つために、どのようなチームづくりを行うのか。その動向から目が離せない。
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