今季のJ1は大混戦の様相を呈したものの、意外にも残留争いは比較的あっさり決着がついた。その背景の一つとして、クラブ市場価値が影響していると考えられる。今回は、データサイト『transfermarkt』のJ1クラブの総市場価値が低いクラブをランキング形式で紹介する。※市場価値やスタッツなどのデータは11月28日時点。[5/5ページ]
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1位:湘南ベルマーレ

【写真:Getty Images】
クラブ市場価値:840万ユーロ(約14億2000万円)
最も市場価値の高い選手:鈴木章斗(75万ユーロ/約1億2000万円)
2025リーグ戦成績:19位(7勝8分21敗)
2016シーズン以来、9年ぶりとなるJ2降格が決まった湘南ベルマーレのクラブ市場価値は、J1全体で最下位の840万ユーロ(約14億2000万円)にとどまっている。
毎年シーズン終盤に驚異的な粘りを見せ、残留力を発揮してきた湘南。今季は開幕3連勝と期待の高まるスタートを切ったものの、急激に失速し最後まで下降線を辿った。
最大の要因は、相次ぐ主力選手の移籍である。
シーズンオフには、中盤の要としてチームを支えていた田中聡がサンフレッチェ広島へ移籍。さらに夏の移籍市場では、昨季2桁ゴールを挙げたエースの福田翔生、主力として定着していた畑大雅、そして現在は日本代表の主力に成長した鈴木淳之介が海外クラブへと活躍の場を求め飛び立った。
チームの核となる選手の連続流出は、クラブ市場価値にも直接影響を与えている。
代役として複数の選手を獲得したものの、いずれも即戦力として主力の穴を完全に埋めるには至らなかった。
「もし主力が残っていれば…」と考えたくなるほどの変貌ぶりは、サポーターにとっても辛い現実だったに違いない。
しかし、湘南の持つ育成力の高さには疑いの余地がなく、土台を再構築すれば再びJ1に舞い戻る可能性は十分にある。
クラブとしては、経験豊富な選手と若手の融合によるチーム再建が来季の最大の課題となるだろう。
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