間もなく2025明治安田Jリーグのレギュラーシーズンは全日程を終了する。J1・J2昇格プレーオフやJ3・JFL入れ替え戦などが控えているが、気になるのは上位カテゴリークラブへ移籍しそうな選手の動向だ。今回は、今季のJ2で印象的な活躍を披露したことで、来季J1クラブに引き抜かれそうなタレント5人をピックアップする。※データは12月1日時点の『Transfermarkt』および『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照[5/5ページ]
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MF:浅倉廉(あさくら・れん)

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年4月28日
所属クラブ:藤枝MYFC
2025リーグ戦成績:37試合9得点3アシスト
“超攻撃的サッカー”の実践を掲げてきた藤枝MYFCをプロ入りの場に選んだことで、浅倉廉の能力は短期間で開花した。
拓殖大学在学中の2023シーズンから特別指定選手として紫紺のユニフォームを身に纏っている24歳ミッドフィルダーは、J1クラブにステップアップする可能性を感じさせる選手の1人となっている。
アタッキングサッカーを標榜する藤枝と、浅倉のプレースタイルは実に相性が良い。
切れ味鋭いドリブルで相手守備のバランスを突き崩し、狭いスペースでも容易にターンしてチャンスにつなげてしまう背番号「8」は、3-4-2-1システムのシャドーや3列目で躍動。プロ1年目の昨季は明治安田J2リーグで23試合に出場し、主力としてチームに貢献できる力があることを示した。
静岡学園高校に在籍していた頃から攻撃センスは高かったが、藤枝との出会いにより進化が促進された印象だ。
一方、昨季はJ2リーグで2得点1アシストと、それほどインパクトある数字を残せなかったのも事実だった。
だが、今季はゴール関与の頻度が上がり、37試合で9得点3アシストをマーク。J2残留を目指すチームがシーズン途中で“超攻撃的サッカー”から現実的なスタイルに方針転換したなかで、2桁ゴール目前にまで迫ったのは素晴らしい。
来年25歳となる浅倉はもはや“若手枠”ではない。次なる挑戦に乗り出すため、J1クラブへの移籍を模索したとしても何ら不思議ではないだろう。
実績ある即戦力を迎え入れたいJ1クラブとしても、今季を通してゴールを生み出す感覚に磨きをかけた紫紺のアタッカーをチェックしているはず。
藤枝は、攻撃のキーマンの流出を覚悟しておかないといけないだろう。
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