
J2リーグ、今季のがっかりクラブ5選【写真:Getty Images】
2025年のJ2リーグはレギュラーシーズンの全日程が終了した。最後まで大混戦となったシーズンで、開幕前に掲げた目標をしっかり達成したクラブがあった一方、期待とは程遠い結果に終わったクラブも少なくなかった。今回は、その中でも今季のJ2で期待外れと言わざるを得ない成績となってしまったチームを取り上げて紹介していく。[5/5ページ]
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サガン鳥栖

2025シーズンのサガン鳥栖【写真:Getty Images】
2025リーグ戦順位:8位
監督:小菊昭雄
昨シーズン、J1で最下位に沈み、14年ぶりにJ2の舞台で戦うこととなったサガン鳥栖。1年での復帰を果たすべく、クラブは体制を大幅に刷新した。
指揮官にはセレッソ大阪で3シーズン半チームを率いた小菊昭雄を招聘。選手編成も大胆に見直すなど思い切った「血の入れ替え」を断行し、若手主体のチームでシーズンに臨んだ。
しかし、その挑戦は序盤から大きくつまずく。
開幕戦でベガルタ仙台に0-1で敗れると、第2節のジュビロ磐田戦も0-1と完封負けを喫する。続く第3節のFC今治戦では守備が崩壊し、1-4の完敗でまさかの3連敗スタートとなった。
その後は立て直し、シーズン終了まで一度も連敗せず粘り強さを見せたものの、最終順位は8位。J1昇格プレーオフ圏には届かなかった。
特に痛恨だったのが、ラスト5試合での失速だ。そのきっかけとなったのは第34節の仙台戦である。
それまでの5試合を4勝1分と好調を維持していた6位鳥栖と、7位仙台のシックスポイントマッチ。鳥栖は2-0とリードを奪い、さらに仙台の石尾陸登が退場したことで数的有利に。誰もが勝利を疑わない展開だった。
しかし、試合終盤の15分間でまさかの3失点。試合をクローズできず、勝ち点3を取りこぼした。
この一戦以降、鳥栖はラスト5試合を2分3敗と勝ち切れず、最後まで調子を取り戻せなかった。
序盤と終盤、最も勝負どころとなる時期に結果を逃した1年。来シーズンは今季の教訓を生かし、悲願のJ1昇格をつかみ取りたいところだ。
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