
【写真:Getty Images】
欧州では2025/26シーズンが開幕してからおよそ4ヶ月が経過した。過密日程の中盤戦に差し掛かっている中で、前評判との比較で本調子ではないクラブも存在する。今回は、絶不調に陥る強豪をピックアップして紹介する。※情報は2025年12月2日時点、データは『transfermarkt』を参照[2/5ページ]
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アヤックス(オランダ)

【写真:Getty Images】
監督:フレッド・グリム(暫定)
25/26リーグ戦成績:5勝5分3敗(6位)
昨季のアヤックスはリーグ戦ラスト5試合で、それまで勝ち点差「9」あったPSVに逆転優勝を許した。
ライバルクラブにまさかの大逆転負けを喫したことでフランチェスコ・ファリオリは監督の職を退任し、後任にクラブOBであるヨン・ハイティンハが就任した。
昨シーズンにアルネ・スロット監督が率いるリヴァプールで、アシスタントコーチとして評価を高めていた若手指揮官の手腕に注目が集まったが、結果は散々なものだった。
とにかく失点が多く、公式戦13試合で26失点。国内リーグでも9試合で12失点と、他のチームとの戦力差を考えると、簡単にゴールを許しすぎた。
この不安定な守備がチームの成績低下に直結し、リーグ戦は4勝4分1敗。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では開幕から4連敗を喫して、11月6日に解任となった。
ハイティンハの解任からおよそ1ヶ月が経過した中でも後任の人事は決まっておらず、現在は10月からアシスタントコーチを務めるフレッド・グリムが暫定監督を務めている。
グリム暫定体制では、リーグ戦でユトレヒトとエクセルシオールに連敗し、CLでも全敗対決となったベンフィカに敗戦してしまった。
公式戦3連敗と浮上のキッカケを掴むことができておらず、オランダの名門は完全に泥沼に沈んでいる。