
【写真:Getty Images】
欧州では2025/26シーズンが開幕してからおよそ4ヶ月が経過した。過密日程の中盤戦に差し掛かっている中で、前評判との比較で本調子ではないクラブも存在する。今回は、絶不調に陥る強豪をピックアップして紹介する。※情報は2025年12月2日時点、データは『transfermarkt』を参照[3/5ページ]
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アタランタ(イタリア)

【写真:Getty Images】
監督:ラッファエレ・パッラディーノ
25/26リーグ戦成績:3勝7分3敗(12位)
近年、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の常連となっているアタランタが苦しいシーズンを過ごしている。
昨シーズン限りで9年間チームを指揮したジャン・ピエロ・ガスペリーニが監督を退任。その後任にガスペリーニの元副官であるイヴァン・ユリッチを招聘した。
しかし、結果としてこの監督人事は失敗と言わざるを得ないだろう。
就任直後から得点力不足が露呈し、リーグ開幕戦でピサ、第2節でパルマに引き分けと、戦力が劣る相手にも勝つことができなかった。
昨季セリエAの得点王に輝いたマテオ・レテギの退団やエースのアデモラ・ルックマンの移籍志願(現在はチームに復帰)など、ピッチ外に多くの問題を抱えていたことも事実だが、ユリッチ自身の未熟さもチームの停滞を招いた要因だ。
ユリッチが指揮した公式戦15試合で16ゴールに留まり、ガスペリーニ時代のアグレッシブで攻撃的なフットボールは鳴りを潜めた。
クロアチア人指揮官は11月10日に成績不振で解任となり、後任に前フィオレンティーナ監督のラッファエレ・パッラディーノが就任。
初陣のナポリ戦には敗れたが、続くフランクフルト戦とフィオレンティーナ戦で2連勝を飾っている。
いずれも複数得点を決めており、長期離脱から復帰したイタリア代表FWジャンルカ・スカマッカに復活の兆しが見えるのはポジティブだろう。