
【写真:Getty Images】
欧州では2025/26シーズンが開幕してからおよそ4ヶ月が経過した。過密日程の中盤戦に差し掛かっている中で、前評判との比較で本調子ではないクラブも存在する。今回は、絶不調に陥る強豪をピックアップして紹介する。※情報は2025年12月2日時点、データは『transfermarkt』を参照[4/5ページ]
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トッテナム・ホットスパー(イングランド)

【写真:Getty Images】
監督:トーマス・フランク
25/26リーグ戦成績:5勝3分5敗(12位)
トッテナム・ホットスパーの事態は非常に深刻である。
トーマス・フランクを新監督に招聘した今季はプレミアリーグで開幕2連勝を達成。第2節にはアウェイでマンチェスター・シティに勝利するなど、前任のアンジェ・ポステコグルー政権からの変化をみせた。
しかし、11月からは前体制に匹敵するほどの低迷を余儀なくされている。
直近の公式戦7試合で1勝1分5敗と大きく負け越しており、唯一の勝利は明らかに戦力差のあったUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のコペンハーゲン戦のみだった。
ジェームズ・マディソンやデヤン・クルゼフスキが怪我で不在の影響もあり、オープンプレーからあまりチャンスを作れず、直近は彼らの生命線でもある守備でも脆さが出てしまっている。
より深刻なのがホームゲームの弱さだ。
プレミアリーグでは開幕戦のバーンリー戦を最後に勝てておらず、ホーム戦の成績だけ見れば19位とサポーターを味方につけることに苦戦をしている。
これは前政権からの課題であり、2025年を通してリーグ戦では3勝しかすることができていない。
フランク監督は1-2で敗れたフラム戦後にサポーターの反応に対して苦言を呈していたが、ここまで勝てないとなると、ポジティブな雰囲気を作り出すのは難しいだろう。