横浜F・マリノスは11月30日、明治安田J1リーグ第37節でセレッソ大阪と対戦し、3-1で勝利している。8月にベガルタ仙台から完全移籍で加入したオナイウ情滋だが、この試合までのリーグ戦での出場はわずか72分。セレッソ戦でチャンスが巡ってきたオナイウが下した決断に焦点を当てる。(取材・文:藤井雅彦)[2/2ページ]
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「自分の可能性を信じる」オナイウ情滋は次戦に目をやる
今夏に加入し、チーム力の底上げを担うはずだった。だが自身初めてとなるJ1のレベルは想像以上に高く、コンスタントに出場機会を得るには至っていない。実際に、ここまでJ1リーグ4試合の途中出場にとどまっている。プレータイムを増やすためにも、目に見える結果が喉から手が出るほどほしい。
それは来シーズンにもつながっていく歩みだ。今シーズン中に残されたチャンスはあと1試合。リーグ最終戦はアウェイの鹿島アントラーズ戦だ。相手にとっては優勝がかかる大一番で、完全アウェイの環境が想定される。
背番号18は静かに闘志を燃やした。
「弱気になるのではなく、自分の可能性を信じる。そうしなければ、サポーターのみなさんもそうだし、自分自身も面白くない。ああいったシーンでゴールを決めたら気持ちいいだろうし、アタッカーは強気な選択をしないと怖くない。そういう気持ちでいられているのは最終戦に向けてもプラスの要素。出場機会があればアントラーズ相手でも臆することなくプレーしたい」
チャンスが来たら、セレッソ戦と同じように足を振る。次はバー直撃ではなく、ゴールネットを揺らす。オナイウ情滋の視界は、綺麗に晴れている。
(取材・文:藤井雅彦)
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