2月に開幕した明治安田J2リーグの2025シーズンは、全38節を消化した。例年通りかそれ以上の熾烈な戦いが繰り広げられた今季のJ2リーグから、2009年より日本サッカーを取材し続ける英国出身のジャーナリストがベストイレブンを選出する。(選出・文:ショーン・キャロル)[2/6ページ]
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センターバック
CB:江﨑巧朗(えざき・たくろう)
生年月日:2000年2月5日(25歳)
所属クラブ:ジュビロ磐田
リーグ戦成績:34試合0得点0アシスト
ロアッソ熊本から加入した初年度ながらよく順応し、不安定に見える場面のあった最終ラインに安定感をもたらした。
リーグ戦で出番がなかったのは4試合で、そのうちジュビロ磐田は3敗。4試合で8失点しており、その存在がいかに大きかったかを示している。
CB:山田奈央(やまだ・なお)
生年月日:2002年11月18日(23歳)
所属クラブ:徳島ヴォルティス
リーグ戦成績:35試合0得点0アシスト
水戸ホーリーホックから加入したクラブ初年度で、フィールドプレイヤーとしてチーム最多出場時間を記録し、J2最少失点(24失点)の守備を支える要となった。
いつでも見せる落ち着きと成熟度は年齢以上のものを感じさせる。もし徳島ヴォルティスがプレーオフを勝ち抜けなければ、J1クラブからの関心は確実だろう。
CB:市原吏音(いちはら・りおん)
生年月日:2005年7月7日(20歳)
所属クラブ:RB大宮アルディージャ
リーグ戦成績:29試合1得点1アシスト
若さに似つかわしくないほどの自信に満ちており、U-20日本代表キャプテンも務める市原吏音は、RB大宮アルディージャをJ1昇格プレーオフへ導く重要な役割を果たした。
特にポジショニングの良さとボール保持時の安定感で印象的だった。まだ感情的になる場面や、攻撃時のセットプレーでの脅威を高める必要はあるが、将来が明るいことは間違いない。

