2月に開幕した明治安田J2リーグの2025シーズンは、全38節を消化した。例年通りかそれ以上の熾烈な戦いが繰り広げられた今季のJ2リーグから、2009年より日本サッカーを取材し続ける英国出身のジャーナリストがベストイレブンを選出する。(選出・文:ショーン・キャロル)[4/6ページ]
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ミッドフィルダー
CM:石渡ネルソン(いしわたり・ねるそん)
生年月日:2005年5月10日(20歳)
所属クラブ:いわきFC(セレッソ大阪から期限付き移籍)
リーグ戦成績:29試合4得点2アシスト
セレッソ大阪から期限付き移籍で加入。いわきFCの中盤で中心的な存在となり、年齢を感じさせない存在感を放った。
経験豊富な対戦相手にも堂々と渡り合い、4ゴール2アシストも記録。まさにブレイクの一年となった。
CM:朝倉蓮(あさくら・れん)
生年月日:2001年4月28日(24歳)
所属クラブ:藤枝MYFC
リーグ戦成績:37試合9得点3アシスト
2024年は23試合に出場、1121分プレーし、2得点を挙げた。時折ポテンシャルを見せたものの定位置獲得には至らず。
しかし今季は須藤大輔監督の下で1試合を除く全試合に出場し、プレータイムは昨季の2倍以上となる2870分に達した。9得点を挙げチームの得点王となり、大きく飛躍した年となった。
AM:山本桜大(やまもと・おうた)
生年月日:2004年6月4日(21歳)
所属クラブ:レノファ山口
リーグ戦成績:33試合10得点0アシスト
開幕戦に先発した後はベンチからの出場が続いたが、先発に抜擢されたFC今治戦、ジュビロ磐田戦の連続得点以降はレギュラーの座を掴んだ。
シーズン終盤戦では得点を量産して定着した。J3に降格したレノファ山口の総得点はわずか36。その中で挙げた10得点は、決して軽視できるものではないはずだ。

