J1初昇格クラブ、ワースト勝ち点ランキング1~5位
【写真:Getty Images】
2025シーズンの明治安田J2リーグにおいて、水戸ホーリーホックが優勝を飾り、来季のJ1初昇格を決めた。当然ながらクラブ、そしてサポーターは未知なる挑戦を楽しみにしているはずだが、現実は厳しいものになる可能性も。これまで、J1で屈辱を味わってきた初昇格クラブは数々ある。そこで今回は、J1初昇格クラブ限定の勝ち点ワーストランキングを紹介する。[5/5ページ]
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1位:徳島ヴォルティス
2014シーズンの徳島ヴォルティス【写真:Getty Images】
昇格したシーズン:2014シーズン
年間成績:3勝5分26敗
年間勝ち点:14
最終順位:18位
前年にJ1昇格プレーオフを勝ち抜いた徳島ヴォルティスは、四国初のJ1クラブとして2014シーズンに臨んだ。
シーズン開幕前には、平均年齢21.6歳と非常にフレッシュな新戦力を6人確保。前年の期限付き移籍組である松井謙弥やドウグラスらを完全移籍に移行させるなど、出来る限りの準備を整えた。
しかし、チームはトップカテゴリーの分厚い壁に阻まれ、リーグワーストタイの年間勝ち点14しか積み上げられずに、J2リーグへと逆戻りしてしまった。
結果的に、同シーズンの徳島はJリーグ史上初となるシーズン全節最下位(18位)という屈辱を味わっている。
先に述べたように、クラブはオフシーズンに若さ溢れる逸材たちを獲得。ただ、小暮大器や小島秀仁、クレイトン・ドミンゲス、ソン・セファンといった面々はJ1出場経験が乏しく、大卒新人の窪田良に至ってはJ1未経験だった。
圧倒的に経験が足りないチームは、シーズン開幕直後から苦戦を強いられる。
新たな船出となった開幕節のサガン鳥栖戦は0-5と大敗。J1昇格後初勝利は、第10節のヴァンフォーレ甲府戦まで待たなければならなかった。
なお、開幕9連敗はJ1リーグが延長なしの90分制となった2003シーズン以降のワーストタイ記録となってしまった。
FIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会による中断後、徳島はアドリアーノやエステバン、村松大輔といったJ1リーグでの実績がある選手を緊急補強した。
だが、状況を大きく好転させることはできず、2012シーズンのコンサドーレ札幌(現:北海道コンサドーレ札幌)および2013シーズンの大分トリニータに並ぶリーグワーストタイの年間勝ち点14でJ2降格が決定。ホーム未勝利のまま終戦を迎えた。
本拠地に駆けつけたサポーターに喜びを届けられなかったのは、選手たちにとって痛恨の思いだったに違いない。
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