
実は水戸ホーリーホックでプレーした意外なプレーヤーたち【写真:Getty Images】
2025年の明治安田J2リーグの全日程が終了し、水戸ホーリーホックはクラブ史上初となるJ2優勝&J1昇格を果たした。創設から31年の歴史の中で、多くの名プレーヤーが育ち、国内外で活躍を見せてきた。今回は、かつて水戸でプレーした輝かしい実績を持つ選手たちを紹介する。[5/5ページ]
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FW:前田大然(まえだ・だいぜん)

2017年に水戸ホーリーホックでプレーしていた前田大然【写真:Getty Images】
生年月日:1997年10月20日
在籍時期:2017年
公式戦通算成績:36試合13得点4アシスト
昨シーズン、セルティックで公式戦49試合に出場して33ゴール12アシストという驚異的な数字を叩き出し、スコティッシュ・プレミアシップのリーグMVPにも輝いた前田大然。その活躍の裏には、水戸ホーリーホックで掴んだ大きな自信がある。
2016シーズン、前田は当時J2の松本山雅FCに加入した。
しかし、ルーキーイヤーは出場機会が限られたため、さらなる成長を求め、プロ2年目となる2017シーズンに水戸への期限付き移籍を決断した。
シーズン開幕当初はスーパーサブとしての扱いだったが、第2節のツエーゲン金沢戦でわずか10分ほどの出場ながらゴールを奪い、存在感をアピール。
これを機に評価を高めると、第6節のレノファ山口FC戦からはスタメンに定着し、その初先発の試合でもしっかりとゴールを決めてみせた。
持ち味である圧倒的なスプリント能力と、相手守備陣の背後を突く鋭い動きは、J2の舞台でも大きな脅威となった。
シーズン中に2度の4試合連続ゴールを達成するなど勢いは止まらず、最終的には36試合の出場で13ゴール4アシストという堂々たる数字を残している。
在籍はわずか1シーズンだったが、水戸で得た経験は前田のキャリアにとって明確なターニングポイントとなったと言えるだろう。
先日、水戸がクラブ史上初のJ1昇格を果たした際、前田は自身のSNSで祝福のメッセージを投稿。短い在籍期間ながら、今でも深い愛着を抱いていることがうかがえる。
プロとして飛躍するための土台を築いた水戸への感謝は、前田の中で今も強く息づいている。
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