2025明治安田J1リーグのレギュラーシーズンは全日程が終了。アルビレックス新潟、湘南ベルマーレ、横浜FCの来季J2降格が決まっている。当然、彼らは1年でのJ1復帰を目指が、これらのチームが警戒するのは主力の流出だ。今回は、J2降格クラブで抜群のクオリティを発揮し、J1各チームから引き抜かれそうな逸材5人をピックアップして紹介する。※データは12月7日時点の『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト』を参照。[5/5ページ]
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FW:櫻川ソロモン(さくらがわ・ソロモン)
生年月日:2001年8月4日
所属クラブ:横浜FC
2025リーグ戦成績:35試合4得点3アシスト
明確な特長を持つ選手はいつでも、市場で人気銘柄となるものだ。
シーズンを通して苦戦した横浜FCはJ2降格となったものの、櫻川ソロモンは高さとパワーという武器を活かして奮闘。J1クラブが白羽の矢を立てたくなるような選手に成長した。
櫻川のフィジカルは、ジェフユナイテッド千葉ユース時代から群を抜いていた。
190cm/94kgというサイズは日本サッカー界でそうそう見つけられるものではなく、千葉では未来のエースフォワードとして大きな期待が寄せられていた。
2020シーズンのトップチーム昇格以降はやや伸び悩み感もあった櫻川だが、横浜FC加入2年目の今季は飛躍の1年となった。
明治安田J1リーグで35試合4得点3アシストと、スタッツ上ではそこまでインパクトがないように見えるが、プレー内容は充実していたと言える。
特に、最前線で体を張って攻撃の起点となったシーズン終盤の活躍ぶりは素晴らしく、得点数やアシスト数に反映されない献身性でチームを支え続けた。
J1クラブとすれば、ついに覚醒した24歳のストライカーを確保するには今が絶好の機会となる。
トップカテゴリーでプレーするチャンスを提供できるJ1クラブと、進化を止めたくないであろう櫻川の思惑は完全に一致する。
横浜FCは、進化を発揮し始めた“ナンバー9”の流出を覚悟しなければならない。
【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
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