2025シーズンの明治安田J1リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[5/5ページ]
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1位:浦和レッズ
本拠地:埼玉スタジアム2002
収容可能人数:6万2,040人
平均入場者数:3万7,350人
2025シーズンもJリーグで最も高い集客力を示したのは浦和レッズだった。
リーグ戦の1試合平均動員は3万7,350人に達し、2位以下を大きく引き離した。
しかし、観客数とは裏腹に、サポーターが満足できるシーズンだったかといえば疑問が残る。
リーグ屈指の戦力を擁しながら7位で終了したことは、多くのファンにとって物足りなさの残る結果だった。
今シーズン以上に精彩を欠き、13位でシーズンを終えた2024シーズンは、1試合平均が3万7,519人。順位に関係なくスタジアムに訪れる強固な固定ファン層がいることは強みだが、新たな熱気を生み出しきれなかったとも考えられる。
今季最多動員は第30節・鹿島アントラーズ戦で、5万3,301人を記録した。
長年のライバルとの一戦ということに加え、優勝争いに絡む鹿島を相手に意地を見せたいという機運も重なったのか、「埼玉スタジアム2002」は圧巻の熱気に包まれた。
一方、最少動員は4月の京都サンガF.C.戦で2万1,383人。この試合は浦和がFIFAクラブワールドカップに出場した影響で前倒しの平日開催となり、動員減は不可避だったと言える。
それでも、2025シーズンのJ1平均観客数を上回るところは、さすがの集客力と言える。
とはいえ、熱狂的なサポーターが求めているのは“優勝争いの浦和”だ。早い段階でタイトル争いから脱落すれば客足にも影響が出るのは当然だろう。
2006年から4年連続で1試合平均4万人超を記録したクラブとして、再び結果でスタジアムを満たす必要がある。
【著者プロフィール:編集部】
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