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J1 3日前

忘れてはいけない…。鹿島アントラーズ、J1優勝の“陰の立役者”ランキング1~5位。欠かせなかった男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images
鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズ、J1優勝の“陰の立役者”たち【写真:Getty Images】



 2025明治安田J1リーグは、鹿島アントラーズの優勝に終わった。9年ぶりのリーグタイトル奪取に関して、多くの選手が関わった。本稿では、明確な結果を出した攻撃陣やベストイレブン当確の早川友基や植田直通のほかに、チームの立役者となった実力者をランキング形式で紹介する。※情報は12月10日時点[5/5ページ]
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1位:小池龍太(こいけ・りゅうた)

小池龍太 鹿島アントラーズ
鹿島アントラーズを攻守にけん引した小池龍太【写真:Getty Images】

生年月日:1995年8月29日(30歳)
2025年リーグ成績:30試合1得点4アシスト



 今季の鹿島アントラーズにおいて、サッカーの奥深さを教えてくれたのは小池龍太だった。

 サイドバックを生業としながら、中盤でもプレーできるマルチロールぶりを発揮した。

 J1リーグ30試合に出場して1得点4アシストをマーク。攻守にバランサーとして躍動し、様々なポジションでチームの優位性を作っていた。

 ポジショニングで位置的優位を作り出すことに関しては、彼以上に優れた選手をJリーグ内で見つけるのは容易ではないだろう。

 たとえば、第22節のファジアーノ岡山戦。相手のファインゴール2発によって1-2の逆転負けを喫した試合だが、小池のストロングは顕著だった。

 鈴木優磨による鹿島の先制点は、小池のアシストから生まれている。

 右サイドハーフに入った背番号「25」は、舩橋佑の縦パスを岡山のダブルボランチの背後で受ける。最終ラインの選手は鹿島のFWをチェックしなければならず、すぐにプレスに出てこられない。

 その隙を突いて小池は鈴木優磨にスルーパスを供給し、ネットを揺らすに至った。

 守備の仕事を与えられる側から考えると、適切なポジションを常に取り続けるのは至難の業だ。特にボランチは危険なスペースを埋め続けなければならず、その観点からは90分「も」ある。

 そういった、脅威となるポジショニングの判断を攻守で間違えない小池の存在は、相手チームにとって厄介なことこの上ない。



 位置的優位はときにアスリート能力を凌駕する。今年30歳を迎えたマルチプレーヤーは、フィジカルを超えてこの競技の面白さを伝えていた。

 そして何より、その類いまれな知性が鹿島の躍進を陰から支えていたのだ。

【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
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【了】

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