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もっとできたはず…。Jリーグ、輝ききれなかった新戦力5人。来季は違う!? 新天地1年目で苦労した男たち


もっとできたはず…。Jリーグ、輝ききれなかった新戦力【写真:Getty Images】



明治安田J1リーグは2025シーズンの全日程が終了した。ベストイレブンに輝いた伊藤達哉や田中聡のように、新戦力の活躍が目立つ1年であったが、もちろんすべての選手が順風満帆なシーズンを過ごしたわけではない。今回は、期待を背負って新天地へ渡るも、輝ききれなかった新戦力を紹介する。[5/5ページ]
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FW/MF:浅野雄也(あさの・ゆうや)

名古屋グランパス・浅野雄也
名古屋グランパスの浅野雄也【写真:Getty Images】

生年月日:1997年2月17日(28歳)
所属クラブ:名古屋グランパス
今季リーグ戦成績:25試合0ゴール1アシスト



 
 名古屋グランパスは今季、16位でシーズンを終えた。

 オフの期間中にシュミット・ダニエルやマテウス・カストロなど実力者を獲得したが、期待に反して開幕から低迷。負傷者続出もあって不振から抜け出せず、厳しい幕切れとなった。

 原因は決して一つではないが、攻撃陣には責任が問われるだろう。

 リーグ戦におけるチーム内得点ランキングには、1位の稲垣祥(11得点)を筆頭にフォワードではない選手が上位を占めており、チームは彼らの土壇場の得点力に助けられた。

 鳴りを潜めたアタッカーたちには、さらなる奮起が求められる

 今季新加入の浅野雄也も、持ち味を発揮できたとは言い難いパフォーマンスに終わっている。

 28歳のアタッカーは、北海道コンサドーレ札幌でブレイク。2023シーズンはリーグ34試合出場で12ゴールと得点力が開花し、2024シーズンは怪我もあって出場機会が限られたものの、22試合で4ゴールを奪った。

 一瞬のプレーでチャンスを作り出す技巧派タイプで、前線の様々なポジションで違いを作ることができる。

 新天地の名古屋では、序盤戦からコンスタントに起用された。

 3月に行われたYBCルヴァンカップ1回戦のテゲバジャーロ宮崎戦では、2ゴール1アシストの大活躍を披露している。

 しかし、後半戦になると一転して序列が低下。浅野は主に右ウイングバックとシャドーで起用されたが、前者では守備強度、後者では決定力が不足し、徐々に出場機会が減少してしまった。

 最終的に、今季は25試合0ゴール1アシストという個人成績となった。

 求められるタスクは同じではないが、札幌時代の輝きを期待していたファン・サポーターにとっては物足りないパフォーマンスである。



 不本意なシーズンとなった浅野だが、来季は新体制となるチームで巻き返しを図る。

 技術と経験を兼ね備えたアタッカーは、名古屋で全盛期を築くことができるだろうか。

【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
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