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J1 24時間前

もはや別チーム!? J1、ラスト10戦で最強だったチームランキング1~5位。終盤戦で強さを示したのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

J1、ラスト10戦で最強だったチーム【写真:Getty Images】



 2025年のJ1リーグ全日程が終了し、鹿島アントラーズが9年ぶりの王座に返り咲いて幕を下ろした。順位を大きく左右する終盤戦で、最も力を発揮したのはどのクラブだったのか。今回は、ラスト10試合で好成績を残したクラブをランキング形式で紹介する。[5/5ページ]
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1位:鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズ
ラスト10戦で強さを発揮した鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】

2025リーグ戦順位:1位
ラスト10試合の成績:7勝3分0敗
ラスト10試合の総得失点数:17得点4失点



 ラスト10試合で最も好成績を収めたのは、9年ぶり9度目のJリーグ優勝を成し遂げた鹿島アントラーズだ。

 終盤の10試合を7勝3分の無敗で乗り切り、激戦のシーズンを首位のまま制し切った。

 9月、混戦状態にあった優勝争いの中でリーグ戦4連勝を果たし、一歩抜け出すことに成功した鹿島だったが、10月に入ると状況は一変する。

 重圧の影響からか、3試合連続ドローと足踏みが続き、周囲に不安を抱かせた。

 特に、第34節のヴィッセル神戸戦、続く第35節の京都サンガF.C.戦では、優勝争いのライバル相手にギリギリで勝ち点1を拾う苦しい内容。それでも「負けなかった」ことが、最終的なタイトルにつながったと言える。

 また、ラスト3試合を見事に3連勝で締めくくったとはいえ、そのどれもが簡単なゲームではなかった。

 2位の柏レイソルが勝ち続けて迫る状況で、選手たちにのしかかるプレッシャーは想像を絶するものがあったはずだ。

 中でも第37節の東京ヴェルディ戦は、優勝を決定づけた大きなターニングポイントだった。

 早川友基が今季の躍進を象徴するようなビッグセーブで幾度となくチームを救い、途中投入の松村優太が値千金の決勝ゴールを奪取。まさに総力戦で勝ち切った一戦だった。

 こうした終盤戦の粘り強さは、今季から指揮を執った鬼木達監督のマネジメント力によるところが大きい。

 川崎フロンターレ時代に数々のタイトルを勝ち取ってきた名将は、Jリーグ終盤の難しさと勝ちきる術を熟知している。



 緊迫の状況下でもチームを落ち着かせ、役割を徹底させながら戦わせたその采配は見事というほかない。

 シーズンを通じての安定感、そして最後の勝負どころでの強さを存分に示した一年となった。

【著者プロフィール:編集部】
国内外のサッカーを専門に取材・執筆・企画する編集チーム。戦術分析、ニュース報道、コラム制作からデータリサーチまで、各分野のスペシャリストが在籍しており、欧州主要リーグ、サッカー日本代表、Jリーグはもちろん、女子サッカーや育成年代まで幅広いテーマをカバーする。現地取材で得たリアルや、データを活用したユニークなコンテンツなど、読者に“今、本当に知るべきサッカー情報”を届けることを使命とし、読者に寄り添い、サッカーをより深く、より立体的に楽しめるコンテンツづくりを目指している。
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【了】
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