2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。［5/5ページ］
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6位：FC岐阜

FC岐阜【写真：Getty Images】

本拠地：岐阜メモリアルセンター長良川競技場
収容可能人数：1万6,310人
平均入場者数：4,773人

　首位を独走してJ3リーグを席巻したわけでなければ、圧倒的な集客力のダービーがあるわけでもない。

　それでも、FC岐阜はコンスタントな集客力を武器にJ3リーグ観客数ランキング6位に食い込むことに成功した。

　2025明治安田J3リーグを13位で終えたことからも分かるように、今季の岐阜はJ2昇格争いの中心にいたわけではない。

　それにも関わらず、今季を通して合計9万686人もの入場者数を集められたのは、集客を極端に落とした試合がほとんどなかったからだ。

　ホーム開催の19試合を見てみると、3,000人を割り込んだのは3試合のみ。この“穴の少ない集客力”が、5,000人台に迫る平均入場者数4,773人という好集客につながった。

　1万6,310人もの収容可能人数を誇る本拠地『岐阜メモリアルセンター長良川競技場』が最も沸騰したのは、岐阜が苦しんでいた時期に開催された試合だった。

　7月21日に行われたJ3リーグ第21節の奈良クラブ戦を前に、岐阜は20位（最下位）に転落。2025年7月に途中就任した石丸清隆新監督にとって、奈良戦は初のホームゲームだった。

　岐阜のサポーターはスタジアムに足を運ぶことで、苦しむチームとの連帯を示した。『岐阜メモリアルセンター長良川競技場』には今季の最多入場者数となる7,508人が来場している。

　試合は1-1のドローに終わったものの、サポーターの後押しを受けた岐阜はこの後に順位を上げ、JFL降格という最悪の事態を回避している。

　結果が出ない時期にチームを支えた岐阜のサポーターは、影のMVPと言える存在だったのかもしれない。

【著者プロフィール：編集部】
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