2025明治安田Jリーグの全日程が終了した。鹿島アントラーズが9年ぶりにチャンピオンの座に輝いたJ1は、年間総入場者数が過去最多となり、未曽有の熱狂に包まれた。鹿島のホームゲーム平均入場者数も27,401人で歴代最高。過去に類を見ない熱量が常勝軍団を後押しした。今回は、鹿島のホームゲームにおいて最多動員を記録した試合をランキング形式で紹介する。※情報は12月17日時点[1/5ページ]
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5位:柏レイソル戦(第24節)
観客数:33,400人
開催地:メルカリスタジアム
開催日:2025年7月20日
鹿島アントラーズの2025明治安田J1リーグ優勝を語る上で、第24節・柏レイソル戦は外せないだろう。
鹿島の3-2勝利に終わったこの試合は、スコア以上に激戦だった。
ホームチームが前半で2点をリードしたが、小屋松知哉や瀬川祐輔らのゴールによって同点に追いつかれる。
後半は明確に押し込まれる時間帯もあり、ペナルティエリア内外から決定機を何度も作られた。
そして82分に樋口雄太がエリア内でハンドの判定を受け、柏にPKが与えられる。
このチャンスに小屋松が失敗すると、後半アディショナルタイムに松村優太が柏のビルドアップミスをさらってネットを揺らす。鹿島が土壇場で勝ち越した。
この試合に集まった観客は33,400人。今季の平均観客数27,401人を大きく上回る大観衆が、首位攻防戦の行方を見守った。
動員規模が大きくとも白熱したゲームが見られるとは限らないが、この日の試合は両チームのファンが手に汗握る名勝負だった。
しかも鹿島と2位・柏の最終勝ち点差はわずかに「1」。今季Jリーグの命運を分けた瞬間はいくつもあったが、その中でも第24節は特大の分水嶺である。
こういった大一番に最多クラスの観客が詰めかけるのは、クラブとリーグの両方にとってポジティブな兆候だ。

