2025明治安田Jリーグの全日程が終了した。鹿島アントラーズが9年ぶりにチャンピオンの座に輝いたJ1は、年間総入場者数が過去最多となり、未曽有の熱狂に包まれた。鹿島のホームゲーム平均入場者数も27,401人で歴代最高。過去に類を見ない熱量が常勝軍団を後押しした。今回は、鹿島のホームゲームにおいて最多動員を記録した試合をランキング形式で紹介する。※情報は12月17日時点[3/5ページ]
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3位:横浜FC戦(第36節)
観客数:34,873人
開催地:メルカリスタジアム
開催日:2025年11月8日
2025明治安田J1リーグの終盤になると、より一層緊張感のある試合が続いた。
サンガスタジアム by KYOCERAで行われた第35節、鹿島アントラーズは京都サンガF.C.に対し1-1で引き分けた。
鈴木優磨の試合終了間際の同点弾により、2位の柏レイソルを勝ち点1差で上回る。
鹿島、柏、京都の三つ巴がラスト3試合で展開され、各チームがリーグタイトル獲得に向けて死力を尽くしていた。
そんな中で迎えた第36節。鹿島はホームに横浜FCを迎え、ライバルを引き離そうと試みる。
結局J2降格が決定したが、この時点では横浜FCにも残留の可能性が残されており、相手の気迫も相当なものと予想された。
双方にとって極めて重要な一戦に、34,873人の観衆が詰めかけた。
鹿島が終始優勢だったが、ゴール前を固める横浜FCの守備をなかなか崩せず。前半をスコアレスで折り返し、好機を待った。
すると62分にレオ・セアラが待望の先制点をあげ、65分にセットプレーから知念慶がゴールをあげた。
その2分後には横浜FCに1点を返されるも、鹿島の守備陣が奮闘し、最終スコア2-1でタイムアップ。値千金の勝ち点「3」を手に入れた。
結果として動きのある展開だが、いずれの得点もたった5分の間に生まれたものである。両者ともに絶対に負けられない展開だったこともあり、終始緊迫した空気が漂っていた。
多くのファン・サポーターが結末を見守っていたこともあり、独特な雰囲気がスタジアムを包んだ。
勝利後も両チームの選手に笑顔は少なく、次の決戦に意識を向けているようだった。

