2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[1/5ページ]
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15位:テゲバジャーロ宮崎
本拠地:いちご宮崎新富サッカー場
収容可能人数:5,375人
平均入場者数:2,413人
テゲバジャーロ宮崎は、2025シーズンのJ3リーグで1試合平均2,413人を動員した。
注目すべきは、2024シーズンからの増加率だ。昨シーズンの平均は1,165人でJ3ワーストの動員数だったが、前年比207%増というJ3最高の伸び率を記録し、大きな飛躍を遂げた。
この急増をけん引したのは、主に「いちご宮崎新富サッカー場」ではなく、今年4月にオープンした「霧島酒造スポーツランド都城」で開催された2試合だ。
同施設内の「KUROKIRI STADIUM(クロスタ)」で行われた第21節・ギラヴァンツ北九州戦では8,032人、第35節・ザスパ群馬戦では5,349人を動員。ともに今シーズンの観客数上位を占めた。
一方、「いちご宮崎新富サッカー場」での最多動員は第7節・鹿児島ユナイテッドFC戦の3,769人。最少は第2節・福島ユナイテッドFC戦の944人だった。
17試合の平均は1,910人と前年から大きく伸びたが、クロスタ開催の2試合を除くと依然としてJ3下位の水準にとどまる。
それでも、ピッチ上での成果は目覚ましく、昨シーズン15位だった成績は4位に急上昇。J2昇格プレーオフ決勝ではFC大阪を破り、悲願の昇格を果たした。
ファンの拡大傾向は見られるが、J2で戦うにはまだ動員面に不安が残る。2026年の明治安田J2・J3百年構想リーグを経て、より多くの地域の支持を得ながら、J2の舞台に定着できるかに注目だ。

