2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[3/5ページ]
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13位:FC琉球
本拠地:沖縄県総合運動公園陸上競技場
収容可能人数:1万189人
平均入場者数:2,729人
FC琉球は、2025シーズンのJ3リーグで1試合平均2,729人を動員した。
2024シーズンの平均は3,007人で、約10%の減少となっている。
琉球はホーム開幕戦となった第2節・FC大阪戦では4,033人を記録し、順調な滑り出しを見せた。
しかし、この試合を落とすと、その後は4連敗を喫し、序盤から順位は低迷。第6節・栃木SC戦でシーズン初勝利を挙げたものの、観客数は2,262人と伸び悩んだ。
シーズン最多動員は第24節・カマタマーレ讃岐戦の7,726人。この日は試合後に花火大会が行われ、先着4,000人に花火デザインのベースボールシャツを配布するなど、イベント効果で大幅に動員を伸ばした。
ただし、同様のイベントを行った前年のガイナーレ鳥取戦で、8,755人を集めており、最多動員でも昨年を下回った。
琉球は、2019シーズンにJ2で1試合平均4,953人を動員した。その後、コロナ禍を経てJ3に降格すると、ボトムハーフに低迷するシーズンが続き、観客の減少傾向が進んでいる印象だ。
それでも、シーズン終盤の戦績をみると、栃木シティ、鹿児島ユナイテッドFC、ヴァンラーレ八戸と、上位勢との試合で引き分けており、曲者として一定の存在感を示した。
平川忠亮監督の体制2年目となる来シーズン、チーム力の向上とともに、観客の熱気を再び取り戻せるかが注目される。

