2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
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12位:SC相模原
本拠地:相模原ギオンスタジアム
収容可能人数:6,259人
平均入場者数:2,810人
SC相模原は、2025シーズンのJ3で1試合平均2,810人の動員を記録した。
2024シーズンの平均は2,820人で、ほぼ横ばいとなっている。
最多動員は第30節・ヴァンラーレ八戸戦の7,735人で、第16節・高知ユナイテッドSC戦でも6,101人を記録。いずれもイベント開催が奏功し、通常を大きく上回る観客を集めた。
一方、シーズン最少動員は第12節のガイナーレ鳥取戦で、941人の動員にとどまった。雨天だったとはいえ、ゴールデンウィーク最終日で1,000人を下回ったのは、クラブにとって厳しい数字となった。
その他にも、観客数が1,000人台にとどまったホームゲームが7試合あり、収容6,259人の「相模原ギオンスタジアム」では空席が目立つ試合も少なくなかった。
クラブは今シーズン、J3優勝とJ2昇格を目標に掲げていたが、スタジアム問題にも揺れた。
J2ライセンス取得に必要な施設条件を満たすため、相模原駅近くに多目的スタジアムを建設する構想を進めていたが実現が困難となり、代替案として、海老名市内に新スタジアムを整備する計画をJリーグに提出した。
相模原は創設の地を離れるのか、そこにどれだけのファンがついてくるのか。今後の動向は、ファンや地元の関心を大きく集めることになりそうだ。

