2025年の川崎フロンターレは、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で初の決勝進出という結果を残しながら、国内ではリーグ戦8位、カップ戦でも無冠に終わった。今や欠かせない存在となった左サイドバックの三浦颯太は、来る開幕を心待ちにしながら、あの舞台に立つために走る。(取材・文:加藤健一)[2/2ページ]
——————————
「俺らも頑張ろうか」スウェーデン移籍報道もあったが…
明治安田百年構想リーグは、例年より早い2月第1週に開幕する。それに伴い実質的なオフ期間は短くなったが、束の間の休暇を利用して、三浦は佐々木旭とともにイギリスに飛んだ。
「刺激というか新鮮な感じししたね」
英語には苦戦したというが、「楽しかったです。なんとかなります」と笑う。昨夏まで一緒にプレーした高井幸大や山田新とも会い、英気を養った。
「幸大も頑張っていますし、新もここから頑張ると思うので、俺らも頑張ろうか」
このオフ、三浦のもとには海外からの関心も届いていた。スウェーデンメディア『Fotbollskanalen』が伝えたところによると、同国の強豪AIKストックホルムが交渉を進めていたという。
キャリアを大きく動かす選択肢だった。今季も川崎で戦うのかを問うと、三浦は「そうです」と静かにうなずいた。
またあの景色を見るため、そしてそこでシャーレを掲げるため。三浦は等々力の左サイドを駆け上がる。
(取材・文:加藤健一)
著者プロフィール:加藤健一
1993年生まれ、東京都出身。『フットボール批評』、『ジュニアサッカーを応援しよう!』(ともにカンゼン刊)の編集を経て、フットボールチャンネル編集部に。『育成主義』(曺貴裁著)、『素直 石川直宏』(馬場康平著)などの書籍編集を担当。箸とペンは左利きだが、スポーツはだいたい右利き。2022年1月から約2年はフットボールチャンネル編集長を務め、現在はJリーグやサッカー日本代表を取材。Twitter:@katoken97
【関連記事】
伊藤達哉は落胆した。言い訳はたくさんあるが…。川崎フロンターレと強いチームの乖離「苦手としているシチュエーション」【コラム】
「あの子なりに」高井幸大は人知れず苦労していた。横浜F・マリノスと川崎フロンターレの狭間で…「だからCBで育てたい」【コラム】
大島僚太が抱く思い「チームをもっと、みんなが…」。川崎フロンターレに与えるいい影響「みんなで意識して変えてきた」【コラム】

