
ガンバ大阪の中谷進之介【写真:元川悦子】
昨年に続き、再び大阪ダービーから幕を開けるシーズン。その一戦を前に、ガンバ大阪は大きな転換点に立っている。イェンス・ヴィッシング新監督の下で進むチーム改革。守備の要である中谷進之介は、変化の手応えを感じながら、新たなスタイルを背負って開幕を迎えようとしている。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
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「ドイツ人監督の下でやるのは初めてですけど…」

ガンバ大阪の中谷進之介【写真:元川悦子】
思い返すと、1年前の2025年J1開幕もセレッソ大阪との大阪ダービーだった。
2024年に築き上げた堅守をベースに、より高い位置でボールを奪うことにトライした結果、まさかの5失点を喫し、チーム全体に暗雲が立ち込めた。その苦い記憶を彼らは忘れたことはないだろう。
今回は昇降格がないリーグではあるが、同じ轍を繰り返すわけにはいかない。ヴィッシング監督の戦術を体現しつつ、結果を残すという難しい作業にトライしなければならないのだ。
「特別大会ですけど、やるからには上を目指したいですし、タイトルはかかってくる。新しい監督になったばかりではあるけど、上にいかないといけないと僕は考えています。
それに僕らはACL2も並行して勝っていかないといけない。2月7日のセレッソ戦の後、12日にはACL2の(ラウンド16・)浦項戦がある。このトーナメントの中で浦項は一番嫌な相手。だからこそ、大事に戦いたいですね」
アジアのタイトルを手にしたいのであれば、チームとしてのギアをここから一気に引き上げていく必要がある。悠長に構えている余裕はないのだ。
中谷自身も2025年J1最終節・東京ヴェルディ戦で左肋骨を骨折。2026年始動後は徐々に状態を見ながら出場時間を伸ばしているところだ。
札幌戦は2本目に登場し、45分間プレー。対戦相手の荒野拓馬に「やっと復活できました」と笑顔を見せるシーンもあり、開幕からフル稼働できるメドは立ちつつある模様だ。
ガンバの最終ラインに背番号「4」がいるかいないかというのは非常に大きなポイント。もちろん三浦弦太や福岡将太、佐々木翔悟といった面々もいるが、統率力とリーダーシップ、安定感という部分では中谷が圧倒的。彼には今季もフル稼働してもらわなければならないのである。
「ドイツ人監督の下でやるのは初めてですけど、いいですね、情熱的で。年齢も若いし、本当にフレッシュさを感じます。
僕は今年、30歳になりますけど、年齢に対する思いは特にない。つねに挑戦者のまま、毎日うまくなりたいという気持ちでやっていきます」
目を輝かせた中谷は新指揮官との出会いで円熟味を増していくはず。Jリーグ屈指のDFが百年構想リーグでどのような進化を遂げるのかが大いに見ものだ。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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