FC町田ゼルビアは、明治安田J1百年構想リーグで白星スタートを切り、続くAFCチャンピオンズリーグエリートでも勝利。第2節ではPK戦を制して勝ち点2を獲得し、首位に立った。クラブ初の主要タイトルとなる天皇杯制覇を達成した昨季に続き、今季も強さを見せてくれそうな予感が漂う。(取材・文:ショーン・キャロル)[1/2ページ]
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「サッカーが恋しかった」プレーできる喜びに満ち溢れるネタ・ラヴィ
FC町田ゼルビアがもはや健気なアンダードッグという立場から脱したと言って差し支えないだろう。そして2026年の力強いスタートは、彼らがいまやJリーグを代表するチームの一つであることを裏付けている。
2024年のJ1初年度に優勝争いで周囲を驚かせた後、町田は昨季リーグ6位と天皇杯優勝という堅実な結果を残し、今季も勢いが衰える気配はない。
開幕節で横浜F・マリノスを相手に自信に満ちた戦いをし、3-2で勝利を収めたことは、町田が常に優勝を狙う存在へと成長しつつあることを示した。
そして4日後には、上海申花を敵地で2-0と下し、AFCチャンピオンズリーグエリートのラウンド16進出を1試合残して決めるなど、リーグ戦同様に冷酷なまでの強さを見せた。
「もちろん日程はタイトですが、僕たちはそれに備えてやってきました」と、マリノス戦後にネタ・ラヴィは語った。
「たくさんサッカーをしたい。楽しいです。これは仕事ですが、同時に僕たちはサッカーを楽しんでいますし、試合が多ければもちろんうれしいです」
ラヴィは、百年構想リーグの早い開幕や短縮された大会形式について懸念を抱いていないと語り、フィットネスの問題で2025年シーズンを棒に振った後、再びピッチに戻れたことを喜んでいる。
「昨年は少しケガをして長い間プレーできなかったので、サッカーが恋しかった。だから僕としては、できるだけ早くシーズンが始まってほしかったんです」と29歳は語った。
「なぜなら多くの代表選手がワールドカップに出たいと思っているから」
「僕たちは『トーナメント』とか『Jリーグ』とかは考えていません。ただ自分たちの仕事をするだけです。僕たちはプロの選手で、ただサッカーを楽しみたいだけです」
もちろん、その楽しみは勝利によって最大化される。そしてラヴィは、成功がゼルビアにとって日常となりつつあることを理解している。
その事実は、代表入りを狙う一人である望月ヘンリー海輝にとっても見逃せないものだ。彼は、北米行きの飛行機に乗れるかどうかがクラブでのパフォーマンスにかかっていることを理解している。
「クラブは常に優勝について話しています」とこのイスラエル人は語る。「オーナーはタイトルを争うためにこのクラブを手に入れましたし、彼は僕たちを後押しし、監督も僕たちを後押ししています。
そして選手たちも自分たちを追い込んでいます。なぜなら多くの代表選手がワールドカップに出たいと思っているからです。
だから結果を求めているんです。結果を出せば、当然ながらより多くの人に注目されますから」
ワールドカップとクラブの勝利
「チームが勝たないと自分の評価が上がらないので、チームを勝たせる選手になっていく」と24歳は語った。
「そのチームを勝たせることの延長線上で自分の評価が上がっていけばいいかなと考えています」
相馬勇紀もまた、夏のサムライブルー入りを見据える選手の一人であり、前回のFIFAワールドカップを経験しているこのフォワードは、森保一監督に選ばれるために何が必要かをよく理解している。
相馬はマリノス戦での決定的な活躍に続き、勝利した火曜の中国での試合でも町田の全2得点を挙げる活躍。相馬自身もポルトガルでプレーした経験があるが、日本人選手にとって、代表入りの可能性を保つために必ずしも海外へ行く必要はない、あるいは少なくとも海外に留まり続ける必要はないという好例となりつつある。
「とにかく数字を積み重ねることは本当に大事」と、マリノス戦で見事なフリーキックを決めた28歳は語った。
「ワールドカップに入るためにチームでの活躍も必要。前回のカタールで感じたことは、あのワールドカップに出るのではなく、あそこで活躍できる選手が大切というのは本当にすごい感じた。
基準はそこに持っていきながら、普段からどんどん努力して積み重ねていければと思います」
日本でのプレーを大いに楽しんでいる一方で、相馬は百年構想リーグの形式についていくつかの懸念も示した。



