フットボールチャンネル

J2 16時間前

「これが実力だと」ジュビロ磐田の弱みを山﨑浩介は後方から見ていた。「暗くなることがある」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸
山﨑浩介
ジュビロ磐田でプレーする山﨑浩介【写真:Getty Images】



 明治安田J2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンド第3節が21日に各地で開催され、ジュビロ磐田はホームで松本山雅FCと対戦した。スタートに苦労するチーム同士の戦いだったが、J2の磐田がJ3の松本に敗戦。グループBで磐田より下のチームは、暫定でJ3のみとなった。山﨑浩介は現実をしっかり見つめながら、課題を整理する。(取材・文:河治良幸)[2/2ページ]
——————————

「相手のボランチをもう少し引き出したかった」

松本山雅FC
喜ぶ松本山雅FCの選手たち【写真:Getty Images】

「ペイショット選手に競り勝てないにしてもチャレンジするところと、ディフェンスラインがカバーを作るところ。あとは僕と松村選手のところでプレスバックして前向きにボールを触らせない。

 そこはピッチ内で話しながら共通認識を持って体現できた。それがセカンドボールを拾えていたことにつながったのかなと思います」

 それに対し、磐田はボールを握りながらも明確な攻略プランを描き切れなかった。最終ラインから攻撃を組み立てた山﨑は、ストライカーの特性に言及しながらこう語る。

「ペイの足元に入れるためにも、相手のボランチをもう少し引き出したかった。相手はセットしている中で、そこを引き出せなかった。



 だから足元に入れられなかったというところがあると思う。そこの作業をもう少ししていけば、ペイの足元の良さも出てくる。後半、空中戦の勝負になってしまったのは、そこを引き出せなかったことが要因」

 松原后の左からのクロスにペイショットが頭で合わせ、惜しくもクロスバーを越えるなど、わずかな差で同点ゴールが生まれなかった場面もあった。

 磐田がボールを保持する時間が続いていただけに、相手を動かしながらペイショットや渡邉、川合徳孟らを有効活用し、より厚みのある攻撃につなげたかったところだ。

「これが実力だと思います」

山﨑浩介
松本山雅FC戦でプレーする山﨑浩介【写真:Getty Images】

 それでも、最終ラインを統率する山﨑が攻撃面の課題にも目を向けている点は、今後を見据えれば前向きな材料と言える。

 守備の基本において共通理解があることは確かであり、攻撃のビルドアップも最初の2試合に比べれば、松本の強度の高い守備を剥がしながら中盤を経由して前進できた。確かな進歩はある。

 しかし、勝負の世界は常に結果を突きつける。

 山﨑は「これが実力だと思います」と受け止めつつ、前を向く。



「悲観していても何も始まらない。本当に成長していくしかない。そこをみんながどれだけ感じているか。ただ暗くなっていてもしょうがない。また練習でやっていくしかない」

 練習中もそうですけど、試合中も追いかける立場になるとどうしても雰囲気が暗くなることがある。まだ行けるぞ、まだ1点というところは発信していましたけど、そこをもっとチームを上向きにできるようにやっていきたい」

 現在の磐田は、川島永嗣と角昂志郎が“ダブルキャプテン”を担い、ゲームキャプテンは角が務める。

 山﨑は上原、渡邉、松原とともに副キャプテンとしてチームを支える。後方から攻守の課題を俯瞰できる存在として、そのリーダーシップが磐田の反撃の鍵を握っている。

(取材・文:河治良幸)

【著者プロフィール:河治良幸】
東京都出身。サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で日本代表を担当し、プレー分析を軸にグローバルな視点でサッカーの潮流を見続ける。セガ『WCFF』の選手プロフィールを担当。著書に『勝負のスイッチ』『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』『サッカー番狂わせ完全読本ジャイアントキリングはキセキじゃない』がある。X:@y_kawaji

【関連記事】
あまりにガラガラ…。Jリーグ収容率ワーストランキング1~5位【2025年決定版】
明治安田百年構想リーグ ユニフォーム記事一覧
Jリーグ移籍情報2026 全60クラブ 最新補強一覧

【了】
1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!