
横浜FCでプレーする山田康太【写真:Getty Images】
明治安田J2・J3百年構想リーグEAST-A第3節が22日に行われ、横浜FCはホームで栃木シティFCと対戦し5-1と大勝した。これでリーグ初勝利となったが、MF山田康太に満足感はない。トップレベルの厳しさを知る彼だからこそ、「今日以上のことを公式戦で表現していかないと」とあえて厳しい言葉を口にする。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
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「言い方が悪いかもしれないけど…」

サポーターと喜びを共有する横浜FCの選手たち【写真:Getty Images】
「ヨコ君もサッカーが上手な人だし、駒沢含めて一緒にやっていて楽しいです。ただ、前半のボールがうまく入らなかった時間帯はどうしてもキレイにやりすぎちゃうところがあった。
須藤さんは『ボール保持を放棄しないこと』を強調し続けていますけど、つなぐことばかりに意識がいってしまうという焦りもあった。そこをしっかり割り切る勇気もチームとして必要だと思います」
その高い意識こそが、”須藤イズム”なのだろう。近年の横浜FCはエレベータークラブと化しているが、負の連鎖を断ち切るためには、つねに当たり前に勝てる集団へと変貌しなければならない。
同じJ2勢相手に苦戦しているようでは、J1再昇格・定着という目標には手が届かない。U-20日本代表や横浜F・マリノスなどトップレベルで戦ってきた山田はその厳しさを誰よりもよく分かっているのだ。
「1つ勝ったからって満足しないというか、言い方が悪いかもしれないけど、『勝って当たり前』にしなきゃいけないような試合だったのかなと思います。
今日以上のことを公式戦で表現していかないと、チームとしての上積みはないとも感じるので、練習からもっと積み上げていければいいかなと思います」
山田自身も須藤監督のパッションにいい刺激を受けて、向上心を掻き立てられている様子だ。
彼がもっともっと本能的にプレーしていけば、敵にとって脅威になるのは間違いないし、チームの攻撃バリエーションも増えるはずだ。
今後はシャドウとボランチで柔軟にプレーしていくことになると見られるが、いずれにしても山田が須藤体制の横浜FCのキーマンであることには変わりない。
ここからよりギアを引き上げ、強烈な存在感を示し続けてほしいものである。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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