長い歴史を持つ鹿島アントラーズは、これまで多くの選手を獲得してきた。では、その中でもとくにお金がかかった選手は誰なのだろうか。今回は、鹿島の歴代移籍金をランキング形式で紹介しつつ、選手たちが金額に見合った活躍ができていたかなどを振り返る。※本記事はデータサイト『transfermarkt』をもとに作成しています。[1/5ページ]
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5位:チョン・スンヒョン
生年月日:1994年4月3日
移籍日:2018年7月23日
前所属クラブ:サガン鳥栖
移籍金:171万ユーロ(約3.09億円)
鹿島アントラーズの高額移籍金ランキング5位に名を連ねたのは、悲願のアジア制覇に大きく貢献した韓国人センターバックのチョン・スンヒョンだ。
2018年7月、サガン鳥栖から完全移籍で加入した際、鹿島は171万ユーロ(約3.1億円)という国内クラブ間の移籍としては高額な資金を支払っている。
このとき、鹿島は鳥栖に金崎夢生を放出しており、実質トレードといえる取引だった。
当時の鹿島は、守備の要であった植田直通がベルギーのセルクル・ブルージュへ移籍した直後だった。
ディフェンスリーダーの穴を埋めるという急務を託されたのが、鳥栖で対人守備の強さを発揮していたチャン・スンヒョンだった。
シーズン途中の加入ながら、即座にレギュラーに定着すると、持ち前の強靭なフィジカルと空中戦の強さを武器に守備陣を牽引し、同年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では守備の要として躍動した。
特にイランのペルセポリスと激突した決勝第1戦で見せた決死の「顔面ブロック」は、失点必至の場面を救う伝説的なビッグプレーとして、いまなおファンの間で語り草となっている。
クラブ史上初となる悲願のACL優勝という歴史的快挙の立役者の一人となった。
兵役の準備などもあり、2019シーズン終了後に母国の蔚山現代に完全移籍したため、鹿島での在籍期間は約1年半と決して長くはなかった。
それでも、植田の穴を埋め、長年クラブが渇望していたアジアの頂点をもたらした彼の功績は色褪せない。
このランキングのトップ10で唯一、Jリーグクラブからの補強だが、高額移籍金の価値は十分に示したと言えるだろう。

