明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第4節、鹿島アントラーズは2月28日、浦和レッズと埼玉スタジアムで対戦した。52,841人が詰めかけたスタジアムの大半はホームの浦和サポーター。完全アウェイの環境のなか、2試合連続で先発に名を連ねた溝口修平にとって、この一戦は試練と成長が交錯する90分となった。(取材・文:加藤健一)[2/2ページ]
——————————
競争は続く。安西幸輝も間もなく帰ってくる
そのチャンスが今、目の前にある。そのチャンスは単なる偶然でも幸運でもない。小川という実績のある選手がいる中で自ら掴んだもの。鬼木監督は若いからというだけでチャンスを与えるような監督ではない。
「鬼木さんの中には基準がある。そこに達したところでチャンスをもらえる。少しずつ掴めているのは良いこと」
そして何よりも大きいのは結果だ。
「自分が出た直近2試合で勝てたことが一番。そのためにやっている」
失点に絡むミスを犯しながらも、周囲の支えを受けて立て直し、逆転勝利に貢献した。課題と収穫の双方を含んだ試合だった。
「課題は多い。でもそれ以上に武器を出せた試合でもある。90分出られたことも大きい」
昨年5月に左膝の前十字靭帯を損傷した安西幸輝の復帰が近づく。左サイドバックのポジション争いは続く。
それでも、完全アウェイの埼玉スタジアムで経験した苦い時間と、その後の姿勢は溝口の財産になる。厳しい環境の中で崩れずにプレーし続けた事実は、今後につながる大きな一歩になるかもしれない。
(取材・文:加藤健一)
著者プロフィール
1993年生まれ、東京都出身。『フットボール批評』、『ジュニアサッカーを応援しよう!』(ともにカンゼン刊)の編集を経て、フットボールチャンネル編集部に。『育成主義』(曺貴裁著)、『素直 石川直宏』(馬場康平著)などの書籍編集を担当。箸とペンは左利きだが、スポーツはだいたい右利き。2023年より日本代表を取材。Twitter:@katoken97
「文句ひとつ言わずに…」鹿島アントラーズ、柴崎岳が示す「他の選手も見習うべき」姿。限られた時間にすべて懸ける【コラム】
「2位も最下位も一緒」だった“あの頃の”強さが蘇ったわけ。突き詰めた「らしさとは何か」の答え【鹿島アントラーズ 33年間の記憶/連載コラム第1回】
鹿島アントラーズ 移籍情報2026
【了】

