
ジュビロ磐田でプレーする藤原健介【写真:Getty Images】
明治安田J2・J3百年構想リーグ第5節が7日に各地で行われ、ジュビロ磐田は藤枝MYFCとの「蒼藤(そうとう)決戦」にPK戦の末に敗れた。1-1の同点から相手に退場者を出したが、数的優位を活かしきれず。途中出場の藤原健介は随所で可能性を示したが、今後の磐田を支えるキーマンになれるか。希少な10番タイプは自身の課題を見つめながら、手応えも口にする。(取材・文:河治良幸)[2/2ページ]
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「自分の武器で試合を決められると思います」

栃木SC時代の藤原健介【写真:Getty Images】
藤原は本来ボランチの選手だが、現在は4-4-2の左サイドハーフを根城としながら、攻撃ではシャドーというより、フリーロールとして自由にポジションを取って、相手のディフェンスを混乱させるような立ち回りだ。
ただ、育成型期限付きで移籍していたギラヴァンツ北九州や栃木SCではボランチを基本ポジションとして、藤原を中心に攻撃が組み立てられていた。
現代サッカーにおいて俗に”“ファンタジスタ”と呼ばれる創造的なタレントや古典的な10番タイプは”絶滅危惧種”と言われる。
藤原はまさしく攻撃で自由に動きながら、周りからボールを集めて、常に攻撃の起点になったり、危険なパスで局面を変えるようなタイプの選手だ。
志垣監督も、そうした藤原の特別な才能を認めた上で、スタメンや長い時間の起用に向けて、あえて厳しい要求をしている。
「現代サッカーでは昔の10番タイプの選手は少なくなってきたと思いますし、強度が上がってきた中で彼自身も、強度に合わせていくところは必要だと思います。その中で彼の良さである創造性豊かなプレーだったり、ピッチに入った直後に見せたスルーパスは彼の武器だと思うので。
そのためにも彼がいかにボールに触れるかはキーになるところで、上手い選手がよりボールを呼び込んで、発信していく。さらにリーダーシップを持って、パスや仕掛けの部分でどんどん発信してもらいたい」
磐田のベースとなる守備の規律やハードワークはもちろん、攻撃においても自由な発想を個人で発揮するだけでなく、周りと共鳴していくことで初めて、藤原は磐田で攻撃の中心となることができるはずだ。
「自分の武器で試合を決められると思いますし、そういった中で、それこそ現代のサッカーだったり、監督から求められているところを忠実に再現できれば試合に出られていると思うんですけど。そこが足りないと思うので。意識しながらやり続けるしかない」
そう語る藤原の存在は2026/27シーズンに向けて、磐田が勝てるチームに進化していくための鍵になりそうだ。
(取材・文:河治良幸)
【著者プロフィール:河治良幸】
東京都出身。サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で日本代表を担当し、プレー分析を軸にグローバルな視点でサッカーの潮流を見続ける。セガ『WCFF』の選手プロフィールを担当。著書に『勝負のスイッチ』『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』『サッカー番狂わせ完全読本ジャイアントキリングはキセキじゃない』がある。X:@y_kawaji
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