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J1 2か月前

「その差は結構ある」山口蛍が語ったV・ファーレン長崎に必要な経験値。「みんなの気がちょっと緩んだところが…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Getty Images


V・ファーレン長崎の山口蛍【写真:Getty Images】



 明治安田J1百年構想リーグEAST第5節が8日に行われ、V・ファーレン長崎はガンバ大阪に3-2で逆転負けを喫した。試合後、キャプテンの山口蛍は課題を口にする。J1で戦い抜くために必要な経験値、チームとして成熟するための要素を、百戦錬磨のリーダーははっきりと感じ取っていた。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
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「どれだけ時間がかかるんやろって…」

山口蛍
V・ファーレン長崎の山口蛍【写真:Getty Images】

「俺は神戸の後、1勝するのにどれだけ時間がかかるんやろって思ってました。その次から2つ勝てたことは大きかったですけど、逆にそれでみんなの気がちょっと緩んだところがあるんじゃないかなと。

 サッカーって1人でできるものじゃないから、チームとしてまとまったところが一番強いんですよね。

 それはヴィッセルに行ってつくづく感じたこと。あれだけ個の能力がある選手が揃っていても、神戸では残留争いをしたことがありましたよね。



 逆にまとまった時には優勝できた。まだまだ先は長いけど、僕らもそういうチームになっていかなきゃいけないと思います」

 山口は神戸時代の経験を思い浮かべながらこう語っていたが、長崎も強固な一体感と結束力を持った集団へと変貌していかなければいけない。

 J2降格のない百年構想リーグで成長の時間を与えられているのは本当にラッキーなこと。この1つ1つの戦いを糧にしながら、前進していくしかないだろう。

「ああしたらよかったという話をしてますけど…」

V・ファーレン長崎、山口蛍

V・ファーレン長崎の山口蛍【写真:Getty Images】

「そのためにも、試合の中で判断できるようになっていくことが大事。みんな試合が終わってから『ああしたらよかった』という話をしてますけど、試合の中でもっと話していくようになれば、違ってくると思います」と百戦錬磨のキャプテンは神妙な面持ちで言う。

 外国人助っ人陣と日本人選手の意識をすり合わせていくのは大変な作業かもしれないが、山口にはそれができるはず。今こそ、高度な統率力が求められてくるのだ。

 長崎はここからアビスパ福岡、京都サンガF.C.、ファジアーノ岡山と対峙する。



 福岡は今季低調で勝ち点3獲得のビッグチャンス。京都や岡山も波のある状態だけに、ポイントを稼げる可能性はゼロではない。

 そうした相手を着実に攻略し、チームとしての成長を続けていけば、生き残りのかかる26/27シーズンで堂々としたパフォーマンスを示せるはずだ。

 長崎がいい方向に進むか否かは、絶対的リーダーである山口の一挙手にかかっている。彼にはこれまで以上に大きな存在感を示してほしい。

(取材・文:元川悦子)

【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

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【了】

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