
明治安田J2・J3百年構想リーグの開幕ベストクラブ5選【写真:Getty Images】
特別大会『明治安田Jリーグ百年構想リーグ』が2月6日に開幕した。地域ごとに分かれるリーグ戦、頻発するダービー、手に汗握るPK戦の実施など、“一度きり”の大会は早くも盛り上がっている。群雄割拠のJ2・J3百年構想リーグでは、開幕からロケットスタートを切ったクラブが複数出現。2026/27シーズンに向けて好調な滑り出しを見せている。今回は、J2・J3百年構想リーグの開幕ベストクラブ5選を紹介していく。
※本記事のデータはデータサイト『transfermarkt』とJリーグ公式サイトを参照しています。(情報は3月8日時点)[3/5ページ]
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高知ユナイテッドSC

2026年リーグ戦2位の高知ユナイテッドSC【写真:Getty Images】
監督:吉本岳史
地域リーグラウンド:WEST-Aグループ
2026リーグ戦成績:勝 3/PK勝 1/PK負 1/負 0(勝ち点12)
順位(現時点):2位
J3所属ながら明治安田J2・J3百年構想リーグで躍進しているのが高知ユナイテッドSCだ。
現在、WEST-Aグループでは2位。2016年創設の新興クラブは、受難の時期を乗り越えてピッチ上で結果を出し続けている。
2025シーズン、高知は秋田豊監督(当時)のパワーハラスメント問題で揺れに揺れた。同シーズン中には山本奈穂美社長(2025年9月に辞任)によるパワーハラスメント疑惑も持ち上がり、クラブはピッチ外の喧騒により“悪い意味で”話題を搔っ攫ってしまった。
吉本岳史監督が2年ぶりに現場復帰した2026シーズン、高知は昨季の陰鬱な空気を吹き飛ばす快進撃を披露している。
特に、開幕から全5試合で複数得点(計12得点〔1試合平均2.4得点〕)を奪っている攻撃力の高さは必見。ゴールから多少遠い位置からでも積極的にシュートを打つ姿勢がチーム全体で徹底されており、枠内シュート総数は昨季のリーグ9位(146本)から4位(22本)まで上昇している。
序盤戦のデータと昨季全体のデータでは母数に違いがあるものの、高知の選手たちのベクトルがよりゴールに向いていることの証である。
前線からのハイプレスで相手を窒息させ、一気にゴール前までボールを持っていく今のチームスタイルは、昨季の悪夢から覚めた選手たちの“心の声”を表しているようにも見える。
2-0で快勝した奈良クラブ戦(2026年3月1日/地域リーグラウンド第4節)の後に吉本監督が口にした「これまで見ていた景色じゃないものを見られるように、一歩を自分たちで踏み出そう」(同日掲載/Jリーグ公式サイトより)という言葉からは、今季に懸ける覚悟が感じられる。