フットボールチャンネル

J1 21時間前

「やれっから!」川崎フロンターレ・大島僚太が涙した鬼木達監督の言葉。1年3ヶ月後の再会と笑顔の叱咤激励【コラム】

シリーズ:コラム text by 江藤高志 photo by Getty Images, Editors
2026年1月、リハビリに励む大島僚太
今年1月、リハビリに励む大島僚太【写真:編集部】



 川崎フロンターレの大島僚太が帰ってきた。明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第6節、川崎は鹿島アントラーズと14日にメルカリスタジアムで対戦し、0-1で敗れた。大島僚太の復帰戦の相手の指揮官は、奇しくも川崎で8年間師事した鬼木達監督。ピッチに帰ってきた大島を見た鬼木監督は、何を思ったのだろうか。(取材・文:江藤高志)[2/2ページ]
——————————

鬼木達監督の言葉から感じる想い

鬼木達監督が川崎フロンターレの監督に就任した2017年。大島僚太と鬼木監督
鬼木達監督が川崎フロンターレの監督に就任した2017年。大島僚太と鬼木監督【写真:Getty Images】

 戦った直後の川崎の選手に「もっともっとやれる」と伝えたのは、つまり川崎の得点に関与してほしかったという意味だろう。それは鹿島を指揮する監督としては不適切なのかもしれないが、長い間、間近に見てきて、もっともっと輝ける選手だということを熟知し、実際にそのプレーの数々に助けられてきた鬼木監督だからこそ伝えられるエールなのだとも思った。

 もちろん大島にしてやられたとしても、それを覆せるだけの力が自チームの選手たちにはあるのだとの自信もあるはず。「リョウタならもっとやれるだろう。もちろん、俺達はその上を行くけどな」と、そんな思いが込められていたのだろう。どんな窮地に立たされても最後まで諦めなかった鬼木達という監督の、監督としての生き様がそこに透けて見えた。


 鹿島の監督初年度となった昨季、川崎とのホームゲームは国立競技場での開催だった。カシマスタジアム(メルカリスタジアム)に川崎を迎え、対戦したのは今回が初めて。

 大島についての質問への返答の最後を「僕自身はね、カシマスタジアムでフロンターレと戦えたっていうことはね、選手個人個人ではなく、チームとしても嬉しく思います」と述べ、川崎とのホームスタジアムでの対戦を大事に思っていたことがわかった。

 そしてその大事な対戦を「しっかりと勝てたことは、何よりかなというふうに思ってます」と締めくくった。大島を封じ込めた鹿島にとってライバルを蹴落とす貴重な1−0での勝利だった。

(取材・文:江藤高志)

【著者プロフィール】江藤高志
1972年大分県中津市出身。出版社勤務を経て、1999年よりフリーライターに。01年ごろから川崎フロンターレでの取材を開始。04年からJsGOALフロンターレ担当となり、専門マガジン『川崎フットボールアディクト』の編集長を務める。

【関連記事】
大島僚太が抱く思い「チームをもっと、みんなが…」。川崎フロンターレに与えるいい影響「みんなで意識して変えてきた」【コラム】
「本当に出ていくんだ」谷口栄斗の川崎フロンターレ移籍は簡単ではなかった。盟友にだけ打ち明けていた思い「関りが深いので」【コラム】
「俺らも頑張ろうか」三浦颯太はあの舞台に立つため、川崎フロンターレで戦う「今はモチベーションも上がっている」【コラム】

【了】
1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!