明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第7節で、鹿島アントラーズはMUFGスタジアム(国立競技場)でFC町田ゼルビアと対戦し、0-3で勝利した。追加点を決めたのは、2シーズンぶりのゴールとなった三竿健斗。来月30歳の節目を迎える三竿は、出色のパフォーマンスで首位を走る鹿島を支えている。(取材・文:加藤健一)[2/2ページ]
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「そういう一言、一言にかなり救われている」
センターバックの位置まで落ちてビルドアップに関わり、タイミングを見て前線へと顔を出す。ポケットに走り込み、クロスに飛び込む場面もある。サイドバックが高い位置を取れば、そのスペースを埋める。さらに、空中戦でも相手のターゲットとも互角に渡り合う。
ピッチの至るところに顔を出して、潤滑油となる。豊富な運動量と判断力の両方から生み出されるそのパフォーマンスは、今の鹿島に不可欠なものとなった。
そしてその姿勢や言動がチームに与える影響は大きい。
失点をした直後に、ピッチ上で選手たちが集まって話し合う光景をよく目にする。そのときの話の中心の1人が三竿であることが多い。プレーが途切れたときも、三竿がチームメイトに声を掛けている場面は多くみられる。
「本当にワンプレー、ワンプレー声をかけてくれる。『全然いいぞ』とか、いいプレーをしたときは褒めてくれるし、そういう一言、一言にかなり救われている」
今季、左サイドバックで出場時間を伸ばしている溝口修平はこのように話していた。
プレーだけでなく、言葉でもチームを支える。いつもチームの目線で、いいときも悪いときもメディアに発信してくれる。
それは2シーズンぶりのゴールを決めたこの日も同じ。ただ、心なしか自分のゴールについて訊かれているときの三竿は、少しばかり照れくさそうにも見えた。
(取材・文:加藤健一)
【著者プロフィール】
1993年生まれ、東京都出身。『フットボール批評』、『ジュニアサッカーを応援しよう!』(ともにカンゼン刊)の編集を経て、フットボールチャンネル編集部に。『育成主義』(曺貴裁著)、『素直 石川直宏』(馬場康平著)などの書籍編集を担当。箸とペンは左利きだが、スポーツはだいたい右利き。2023年より日本代表を取材。Twitter:@katoken97
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