明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第8節で、鹿島アントラーズはジェフユナイテッド千葉と対戦し、2-1で勝利した。84分に得意のセットプレーから決勝点を奪い、連勝を7に延ばしたものの、試合後の監督や選手たちの口からは厳しい言葉が並んだ。鹿島の攻撃はなぜ停滞し、打開することができなかったのだろうか。(取材・文:加藤健一)[2/2ページ]
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鬼木達監督の理想「本来なら選手の中で解決してほしい」
「本来なら選手の中で解決してほしい。ただ最終的には自分が解決しなきゃいけない」
監督が介入することなく、選手同士で状況を修正するのが理想としてある。しかし、少なくともこの試合ではそれはできなかった。
この日のような展開でも勝ち切れたことは収穫だが、同時に課題も明確になった。指揮官は現状の課題を認識したうえで、先の展望についても触れる。
「夏の連戦に向けて、人を増やしていかなきゃいけない」
シーズン終盤のゴールデンウィーク前後には、連戦が組まれている。さらに、9月からはAFCチャンピオンズリーグエリートの戦いも控えている。
2チーム分、あるいはそれ以上の選手層が必要になってくる。鬼木監督は近々訪れる未来も想定しながらチームを作っていく。
長期離脱していた関川郁万がこの試合で負傷後初めてフル出場し、安西幸輝も初めてベンチ入りを果たした。松村優太や田川亨介も戦列に戻り、津久井佳祐や師岡柊生の復帰も秒読みとなっている。
メンバーは揃いつつある。誰が出てもクオリティが落ちないような組織力をつけていくフェーズに差し掛かっている。
結果に一喜一憂せず、課題を受け止め、さらに上を目指す。その姿勢こそが鹿島が勝ち続けている理由であると同時に、鹿島はこれからも強くなる可能性を秘めている。
(取材・文:加藤健一)
【著者プロフィール】
1993年生まれ、東京都出身。『フットボール批評』、『ジュニアサッカーを応援しよう!』(ともにカンゼン刊)の編集を経て、フットボールチャンネル編集部に。『育成主義』(曺貴裁著)、『素直 石川直宏』(馬場康平著)などの書籍編集を担当。箸とペンは左利きだが、スポーツはだいたい右利き。2023年より日本代表を取材。Twitter:@katoken97
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