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「良い部分も悪い部分もよく見えた試合」横浜F・マリノスに今必要なのは成功体験?「次に繋げる時間にしなきゃいけない」【コラム】

シリーズ:コラム text by 竹中愛美 photo by Getty Images, Atsushi Mihara

FC東京にシーズンダブルを喫した横浜F・マリノス

2戦連続3失点で2連敗となった横浜F・マリノス【写真:Getty Images】



 昨季、クラブ史上ワーストのリーグ戦7連敗など、シーズン序盤から苦しみながらも残留を決めた横浜F・マリノスだが、シーズン移行前の特別大会、百年構想リーグでも苦戦を強いられている。後半戦初戦となったFC東京戦で得た手応えと課題をもって、前に進むことができるのか。(取材・文:竹中愛美)[2/2ページ]

【明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンドEAST第10節】
4月11日 横浜F・マリノス 1-3 FC東京(日産スタジアム)

「良い部分も悪い部分もよく見えた試合」手応えと課題を携えて

横浜F・マリノス 大島秀夫監督

横浜F・マリノスの大島秀夫監督【写真:Getty Images】

「良い部分も悪い部分もよく見えた試合だったと思います。チームとしてもっと練習からやっていくだけだと思うので、1人1人がもっと要求し合って、チームとしてまとまって良くなっていければいいと思います」

 手応えと課題と、両方得た試合だったことは確かだ。明確になったからこそ、やるべきことは地味だが、変わらずに徹底していくことが重要だろう。

 練習でできないことは当然、試合では発揮できないが、実戦の中で経験できること以上に大きなものはない。

 試合後の会見で「百年構想リーグの中での補強はない」と話した大島監督。開幕前から怪我人が相次ぐ状況でも現有戦力で戦うしかない今、若手や新戦力をいかに既存戦力と融合させていくことができるか、26/27シーズンに関わる問題だ。

 今節、チャンスを得た若手が失点に直結するようなミスをしたが、チームとして向き合っていかないことには、全体の積み上げは図れないだろう。

 天野は「自分も若いとき、ミスをして、先輩に勇気づけてもらったではないけど、『ミスから学べ』みたいな感じでずっと育ってきた」と自身の若い頃を引き合いに出してこう語る。



「いま僕は若い選手たちを支える立場だし、ミスを自分が取り返してあげるぐらいのクオリティを見せないといけない立場なので、彼らの助けになれなかったところは自分自身、責任を感じています。

 若い選手には良い選手がたくさんいるので、本当に自信を持って、これからもやっていってほしいし、自分で乗り越えていかないと上には上がっていけないので、そこは言っていきたいなと思います」

 指揮官は「いろんな若い選手が出たが、良い経験にしていかなきゃいけない。次に繋げるための時間にしなきゃいけないのは変わらない。ただ、その中で結果を求めなきゃいけないプロの世界ですし、そこは僕自身もしっかり噛み締めて、次に向かってまた進んでいきます」と力を込めた。

 試合の中で感じた手応えを確かなものとするためには、やはり成功体験が必要だ。

 繰り返しになるが、チャレンジしていることの証明は結果で示すしか他に方法はないだろう。

(取材・文:竹中愛美)

【著者プロフィール:竹中愛美】
1990年、北海道生まれ。Jリーグ開幕で世の中がサッカーブームに沸いていた幼少期、「入会したらヴェルディ川崎のボールペンがもらえる」の一言に釣られて地元のクラブでサッカーを始める。以降、サッカーの魅力に憑りつかれた日々を送ることに。ローカルテレビ局時代に選抜甲子園や平昌冬季五輪、北海道コンサドーレ札幌などを取材し、2025年よりカンゼンに所属。FWだったからか、この限られた文字数でも爪痕を残したいと目論むも狭いスペースの前に平伏す。ライターとして日々邁進中。

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【了】
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