FC町田ゼルビアの岡村大八【写真:編集部】
FC町田ゼルビアは日本時間4月18日、サウジアラビアで開催されるAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準々決勝に臨む。加入2年目ながら町田の守備の要として欠かせない存在になっているのが岡村大八。JFLからJ1の舞台へと這い上がってきた自身のキャリアからACLEは「夢みたいな話」だという岡村に大会にかける思いを聞いた。(取材・文:竹中愛美)[2/2ページ]
【単独インタビュー/取材日:4月9日】
「町田をアジアナンバーワンに導いて」岡村大八は原動力を燃料に再び夢へと動き出す
インタビュー後には得意だという笑顔をはじけさせたFC町田ゼルビアの岡村大八【写真:編集部】
「1番は家族ですね。自分がプレーしてくれるのを1番近くで応援してくれていて、喜んでくれるのがやっぱり家族なので、本当に家族のためにやっている」と切り出し、こう続けた。
「自分の目標や存在価値を示すためというのもそうですし、どんなときも応援してくれるファンやサポーターもそうです。札幌の方もわざわざ町田に来て応援してくださって。札幌のときのタオルを持って、(町田)GIONスタジアムまで足を運んでくださる方もいます。
そういう方々のおかげで今の僕があると思っているので、そういう方々には感謝しつつ、自分が返せる恩はピッチで怪我なく、チームを勝利に導くプレーやそういう姿勢だと思うので、そういったところは崩さずやっていければいいかなと思っています」
札幌や町田の関係者が岡村の人間性の高さについて口を揃えていたことを思い出させる言葉だった。
岡村は少し首を傾げたが、わざわざ町田まで札幌時代のファン・サポーターが駆け付けるという事実だけでも、人々を魅了していることが窺える。
これからも町田を含め、サッカーファンを魅了していくことになっていくと思うが、現時点で岡村が思い描く夢はどんなものなのだろうか。
「近いうちに代表に入りたかったというのは自分の中でもありました。去年のE-1(サッカー選手権)を逃して、なかなか絡むには難しくなってきてしまったかもしれないですけど」と前置きをしたうえで、素直な思いを明かしてくれた。
「サッカー選手を目指している以上、代表は常に目指さなければいけないと思う。そのために個人のパフォーマンスを上げることもそうですけど、チームの順位を上げることが近いと思うので、町田をアジアナンバーワンに導いて、自分の存在価値を証明して、代表に入ることを目指してやっていきたいなと思います。
あとはその姿を見て1人でも喜んでくれるファンやサポーターを増やすこともそうですし、これからの子どもたちや今JFLやJ3など、下のカテゴリーでやっている人たちにも夢や希望を与えられるような選手になりたいなと思っています」
この力強い言葉と取材後に見せた、屈託なく笑う岡村の表情からは充実した日々を送っていることが容易に想像できた。自身の存在価値を示し、夢を再び現実に変える姿を見たい。
(取材・文:竹中愛美)
【著者プロフィール:竹中愛美】
1990年、北海道生まれ。Jリーグ開幕で世の中がサッカーブームに沸いていた幼少期、「入会したらヴェルディ川崎のボールペンがもらえる」の一言に釣られて地元のクラブでサッカーを始める。以降、サッカーの魅力に憑りつかれた日々を送ることに。ローカルテレビ局時代に選抜甲子園や平昌冬季五輪、北海道コンサドーレ札幌などを取材し、2025年よりカンゼンに所属。FWだったからか、この限られた文字数でも爪痕を残したいと目論むも狭いスペースの前に平伏す。ライターとして日々邁進中。
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