
サッカーオランダ代表【写真:Getty Images】
世界屈指の中盤を擁するオランダ代表は、北中米ワールドカップ・グループF最大の強敵と言っていい。しかし、日本代表にも十分に勝機はある。現在の両チームは戦術的に見れば“噛み合わせ”次第で互角に近い勝負になる可能性もある。日本と各国との相性を盤面の攻防から診断し、日本代表の勝ち筋を探った西部謙司氏の新著『サッカー日本代表 マッチングレポート』より、グループリーグ初戦のオランダ戦を占った章を一部抜粋で公開する。前編(文:西部謙司 )
日本[3―4―2―1]対オランダ[4―3―3]
グループFで最強のチームがオランダなのはポット1なので当然だが、まったく歯が立たないような相手ではない。というより、かなり実力は接近しているのではないかと思う。
欧州予選は六勝二分で首位通過。平均3・38得点、0・5失点。余裕の予選突破だった。
ただ、ポーランドとはホーム、アウェーとも1対1のドロー。8試合で27得点の攻撃力が圧倒的に思えるが、マルタに対しての4対0、8対0を除くと平均1・87得点となり、得点力はかなり下がる。
オランダの強みはMFだ。
フレンキー・デ・ヨング、タイアニ・ラインデルス、ライアン・フラーフェンベルフがレギュラーと考えられるが、ユリエン・ティンバー、ジャスティン・クライフェルト、イェルディ・スハルテンもいて層が厚い。
充実した中盤を中心にボール保持力があり、大方の相手にはボールを支配して優勢に試合を進めることができる。
主要メンバーは?
FWはCFのメンフィス・デパイがエースストライカー。左のコーディ・ガクポも確定的。
右についてはドニエル・マレンとシャビ・シモンズがポジションを争っている。
ベテランの長身ストライカー、ボウト・ベグホルストもいる。
4バックは左CBフィルジル・ファン・ダイクが中心。
相棒はヤン・ポール・ファン・ヘッケ、ステファン・デ・フライ、マタイス・デ・リフトのいずれか。ティンバーのCB起用もありうる。
右SBデンゼル・ダンフリース、控えにイェレミー・フリンポン。
左SBはナタン・アケかミッキー・ファン・デ・フェン。
GKはバルト・フェルブルッヘン。
フォーメーションは[4―3―3]または[4―2―3―1]。日本は[3―4―2―1]と想定して予想される展開を考えてみる。
(文:西部謙司)
【著者プロフィール:西部謙司】
1962年9月27日生まれ、東京都出身。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材。現在は千葉市に住み、ジェフ千葉のファンを自認し、WEBスポーツナビゲションでは「犬の生活」を連載中。サッカーダイジェスト、フットボリスタなどにコラムを執筆中。『ちょいテク 超一流プレーヤーから学ぶちょっとスペシャルなワザ』監修(カンゼン)、「サッカー右翼サッカー左翼」(カンゼン)、近著に『戦術リストランテⅣ』(ソル・メディア)、「ゴールへのルート」(Gakken) 、共著の『サッカー日本代表の戦術が誰でも簡単に分かるようになる本』(マイナビ)、『FCバルセロナ』(ちくま新書)がある。
<書籍概要>

『サッカー日本代表 マッチングレポート』
西部謙司 著
定価1,980円(本体1,800円+税)
恋愛成就、結婚成就ならぬ優勝成就
日本と各国との相性を盤面の攻防から診断すれば、北中米ワールドカップの勝ち筋が見えてくる
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【了】

