ガンバ大阪がAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)を制覇した。選手、監督はもちろんのこと、スタッフ陣の貢献も、クラブがアジアの頂点を取る上で欠かせなかった。そこで本稿では、ピッチ外でガンバを支える“仕事人”たちにフォーカス。現地サウジアラビアで取材した高村美砂氏が、その奮闘を綴る。第4回は広報担当の蔵本宗太朗について。(取材・文:高村美砂)[2/2ページ]
「あとは、なんといっても『タイトル』ですね」
「大会を通してここまで大々的に現地メディアに取り上げていただいたのは初めてでした。そこは『決勝』という特別感もあったとはいえ、改めてサウジアラビアにおけるサッカー人気、注目度の高さを実感しました。
また、同番組に限らず、優勝を決めた翌日以降の現地での報道や日本のメディアにおける露出度を鑑みても、継続的にアジアの舞台を戦うことは間違いなくアジア各地でのガンバの存在感を高めていくことに繋がっていくと確信しました。あとは、なんといっても『タイトル』ですね。それを獲得することの反響はやはり途轍もないな、と。
それを踏まえても、改めて選手、スタッフの奮闘には感謝しています。彼らの戦いをそばで体感しながら大会を進めてこれたことも、僕たち広報グループに限らず、クラブ全体の大きな励みになりました。
ただ、繰り返しになりますが、優勝という結果は抜きにして、今大会を通して見えた様々な課題はしっかりとクラブとしての財産にしながら、今後に活かしていこうと思っています」
日本、アジアにおける『ガンバ大阪』の認知をさらに広めて行くことが、クラブが描く『日本を代表するスポーツエクスペリエンスブランド』としての価値を高めることにも繋がると改めて確信したからだ。
そういえば以前、ガンバの数々のタイトルに貢献してきた宇佐美貴史が「『タイトル』はチームだけじゃなくて、クラブ全体の格みたいなものを上げてくれる力もある」と話していたことがある。
これは蔵本の言葉にもあった通り、大会を通してクラブスタッフもまた、さまざまな視点で経験値を積み上げられることが理由だろう。
そして、それを「財産として今後に活かしていく」ことがきっと、ガンバが次なる『タイトル』を獲得するための足掛かりにもなっていくに違いない。
(取材・文:高村美砂)
【著者プロフィール:高村美砂】
雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。
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