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吉田麻也が日本代表に再合流「これでブレるくらいなら」二転三転のモンテレイ合宿で与える安心感。遠藤航は3日連続欠席【練習レポート】

text by 元川悦子 フリーライター photo by Etsuko Motokawa

サッカー日本代表 吉田麻也

サポートプレーヤーとして日本代表に合流した吉田麻也【写真:元川悦子】



 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)に臨む日本代表は、メキシコ・モンテレイでの事前合宿3日目の6月5日、トレーニングを行った。前主将のDF吉田麻也がサポートプレーヤーとして再合流。北中米W杯前の壮行試合、アイスランド代表戦からわずか5日、37歳のベテランが存在感を放っている。

現地入りして初めて同じ場所・同じ時間のトレーニングを行った日本代表

 6月2日にFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)事前合宿地のモンテレイ入りし、3日から現地調整を行っている日本代表。5日は前日と同じメキシコ1部・モンテレイの練習場で現地時間午後5時から調整を行った。

 現地入りして初めて同じ場所・同じ時間のトレーニングということで、選手たちも少し慣れた様子でグランドに入ってきた。生活サイクルも合わせやすくなり、とりあえず練習場問題はひと段落というところだろう。

 だが、この時間帯のモンテレイはあいにくの雨模様。気温も26.5度と低く、森保一監督が目論んでいた暑さ対策が思うように進んでいない様子で、今後のコンディション調整の行方が気になるところだ。

 初日から別調整が続いているキャプテンの遠藤航が3日連続で全体練習を欠席したのも、大きな懸念材料と言っていい。

 日本サッカー協会広報担当からは何の説明もなく、状況は一進一退というところなのだろう。この調子だとW杯初戦の段階からフル稼働は難しいかもしれない。いかにして遠藤の穴を埋めていくかが今後の課題になりそうだ。

 そのリーダーに代わって雰囲気を盛り上げたのが、この日から再びチームに合流した前キャプテンの吉田麻也。5月31日のアイスランド代表戦でいったん代表活動に区切りをつけたはずの37歳の大ベテランは、全く違和感なくチームに溶け込んでおり、一度離脱したとは思えないくらいの存在感を示していた。

 その吉田を加えた26人で練習をスタート。冒頭には練習場を表敬訪問したヌエボ・レオン州知事を交えた記念撮影が行われた。

 そこからランニングなしでウォ―ミングアップに突入し、鳥かご(ボール回し)に移った。

 そこで白熱したバトルを繰り広げたのは、吉田、長友佑都、堂安律、菅原由勢と中村俊輔コーチが入ったグループだった。

 彼らは笑顔でボールを回していたが、「1、2、3~」とパスが回り、22まで行ったところで小川航基がタッチミス。流れが途切れると「航基~!」という突っ込みの声が一斉に聞こえてきた。



 そんな微笑ましいシーンもあったが、長友や堂安が身振り手振りでボールを要求し、吉田もキレのある動きを見せるなど、彼らのモチベーションとコンディションは着実に上がっている様子だ。

 その後、ダッシュを行ったところで練習が非公開に。報道陣をシャットアウトして、14日の初戦・オランダ戦を視野に入れた実戦確認などが約1時間行われた模様だ。

 暑熱対策という意味では不十分だったかもしれないが、涼しい環境で選手たちは頭をスッキリさせて、戦術や各々のタスクを理解できたのではないだろうか。

「まあ、天気は難しいですよね。どんなに視察をしていいと思っても、そういうことが起こり得るし、ダラスだってハリケーンで飛行機が飛ばなくなることもあり得る。そればっかりは、どのチームも起こり得ることなので。

 大事なのは今ある手札の中でどうやって自分たちが良い状態を作っていくかということ。彼らはアジアの予選も沢山経験しているし、欧州で移動もたくさんしているし、これでブレるくらいなら、そもそも目的にはたどり着かないでしょう」

 このように語気を強めたのは、日本代表に再合流した吉田。遠藤不在の中、彼がチームにいる安心感は非常に大きい。

 背番号22の後継者、冨安健洋も「日本での1週間ですけど、かなり良い影響を与えてくれたと思います。だからこそ、またこうしてチームに来てくれていると思うので、経験のある選手ですし、いろいろ話して、大会に向けて良い準備ができればいいですね」と前向きにコメントしていた。

 森保監督も何かが足りないと感じたからこそ、吉田に再合流を打診し、モンテレイに呼び寄せたのではないか。

 彼は鈴木淳之介に対して「もっとできる」と発破をかけていたが、時には厳しく若手に注文もできる。

 環境的に二転三転し、必ずしも順調とは言えないモンテレイ合宿で、タフさを示してくれる男の存在はやはり貴重。チーム全体のギアをもう一段階、引き上げてくれるはずだ。

(取材・文:元川悦子)

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