
ジェフ千葉でプレーする椿直起【写真:Getty Images】
「あのコールを聞くためにリハビリをやってきた」。ジェフユナイテッド千葉のMF椿直起を突き動かしてきたのは、スタジアムに響くサポーターの声だった。右足の手術を経て復帰した今シーズン、明治安田J1百年構想リーグ最終戦で敗れてもなお顔を上げる25歳が、サポーターと「喜びを分かち合う」ために次への一歩を踏み出す。(取材・文:石田達也)[2/2ページ]
「現実的なことを言うと…」

J1百年構想リーグを戦い抜いたジェフ千葉の選手たち【写真:Getty Images】
「早く復帰をして、J1の舞台で自分の存在をアピールしたかったことが一番でしたが、J1のレベルを知るという意味でも、この特別大会があって良かったと思っています。
結果にはこだわりましたが、現実的なことを言うと、次のシーズンが始まった時に、『この半年があったからこそ自分のコンディションを上げられた』と思えるようなシーズンにしたいです」
束の間の休息を終えると、8月には昇降格のあるシーズンが始まる。
時間が限られているものの、椿は「ここからの2ヵ月が勝負になります。チーム、個人としてもレベルアップしなければ本当に消えてしまう。準備は、明日から始まると思っているので、常に自分に矢印を向けてやっていきたい」と決意を語る。
来シーズンに向け万全の状態でピッチへ戻ることを目指し、その上で負けられない戦いに力を込めた。
「簡単に(J2に)落ちる訳にはいかないですし、ここまでやっと上がってきたものを僕は守りたい。やっぱりJ1で勝って喜ぶ姿をサポーターと分かち合いたい。
結果を出せなかったんですけど、サポーターには本当に感謝していますし、あとはもう自分たち次第、チームが上に行くためにプレーし続けたいと思います」
勇ましく敵陣に突き進む姿はサポーターの心を熱くし、その眼差しはチームの勝利にだけ向けられている。
背番号「14」の挑戦は、これからも続いていく。
(取材・文:石田達也)
【著者プロフィール:石田達也】
千葉県出身。浦和や千葉を中心にJリーグやアマチュアスポーツまで幅広く取材。サッカー専門誌、地域情報誌などにも多数寄稿。「職業サッカークラブ社長」(ベースボール・マガジン社)などの書籍編集を担当。「浦和ACL戦紀」(ELGOLAZO BOOKS)共著がある。
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