4大会ぶり9回目のW杯出場となるパラグアイ代表【写真:Getty Images】
パラグアイ代表は日本時間6月13日、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)1次リーグD組でアメリカ代表と対戦する。パラグアイは南米予選を勝ち抜き、2010年南アフリカ大会以来となるW杯出場を決めた。4大会ぶり9回目の大舞台へ、どのような戦いを経て辿り着いたのだろうか。
名将アルファロが再建。パラグアイ復活の軌跡
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2026年の北中米W杯に向けた南米予選は、南米サッカー連盟加盟10カ国によるホーム&アウェイ方式で行われた。各チームが18試合を戦い、上位6チームが本大会へストレートイン。7位チームが大陸間プレーオフへ進出するレギュレーションとなっている。
北中米W杯から本大会出場国数が32から48へ拡大されたことに伴い、出場枠が4.5から6.5へ増加。南米各国による熾烈な出場権争いが繰り広げられた。
パラグアイは予選序盤、苦しい戦いを強いられていた。6試合を終えた時点で1勝2分3敗の7位。わずか1得点しか奪えず、コパ・アメリカ2024でも3戦全敗でグループステージ敗退となった。
この状況を受けて、パラグアイサッカー協会はダニエル・ガルネロ監督を解任し、コスタリカ代表を率いていたグスタボ・アルファロ監督を招聘。これが大きな転機となった。
2024年8月に就任したアルファロ監督は、かつて南米屈指と称された堅守の再建に着手。相手や状況に応じて【4-4-2】、【4-3-3】、【4-2-3-1】などを使い分けながら、ハイプレスとリトリートを組み合わせた守備戦術を導入した。
すると、チームは劇的に変貌を遂げる。アルファロ監督就任後の予選12試合で6勝5分1敗を記録。初陣から9試合連続無敗を続けるなど安定した戦いを見せ、ホームではアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイといった南米の強豪国を次々と撃破した。
その強さを支えたのは、やはり堅守だった。パラグアイは18試合でわずか10失点。これは5失点のエクアドルに次ぐ南米予選2位の数字で、アルゼンチンと並ぶ記録だった。
一方で14得点は予選通過6カ国の中で最少タイだった。それでも10試合でクリーンシートを達成するなど、伝統の守備力で勝ち点を積み重ねた。
前線ではミゲル・アルミロン、フリオ・エンシソ、アントニオ・サナブリアらが得点源として活躍。派手さはないものの、組織的な守備と高い規律を武器に結果を残していった。
予選第17節ではエクアドルと0-0で引き分けたものの、7位ベネズエラがアルゼンチンに敗れたため、1試合を残してW杯出場が確定。2010年南アフリカ大会以来となる4大会ぶりのW杯切符を手にした。
ここ3大会連続で予選敗退を経験し、かつての強みだった堅守も失われていたパラグアイ。しかし、アルファロ監督の下でアイデンティティーを取り戻し、世界の舞台へ帰ってきた。
伝統的な堅守速攻のスタイルを取り戻し、南米の強豪国を苦しめた曲者が、北中米W杯でも存在感を示せるか注目だ。
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