オランダ戦に向けた前日会見に出席した森保一監督【写真:Getty Images】
日本代表の森保一監督が現地時間6月13日、アメリカ・テキサス州のダラス・スタジアムで、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループステージ初戦のオランダ戦に向けた前日会見に出席した。負傷離脱となった遠藤航への思いや、追加招集した町野修斗、新キャプテンに指名した板倉滉への期待を語った。
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「チームのため、日本のために…」森保一監督が語る苦渋の選択
大会開幕直前、日本代表に大きな激震が走った。キャプテンの遠藤航が負傷によりチームを離脱。森保一監督は、その経緯について改めて説明した。
「メディカルに彼のコンディション的な判断はしてもらいましたが、私自身が最終的に彼がプレー可能かどうか、チームにとどまるか、離脱なのかを判断させてもらいました。アイスランド戦でより長い時間プレーするという部分でプレー可能ではなかった。
その後一度違和感を見た中でリハビリを行って、W杯に向けてプレーできるかどうかを本人にも頑張ってもらって、メディカルと共に状態を見てきました。そのうえでW杯初戦、全体を通して100%でプレーすることが難しいことをメディカルとも話して、私自身も彼のリハビリの状態等を見ながら判断させてもらいました」
離脱を本人に伝えた際については、「自分がひどいことを伝えているなと思っていた」と率直な胸中を吐露した。
「航自身は心中はわかりませんけど、態度としては非常に冷静に話を聞いてくれました。航が傷つくことはもちろん、航が大切にしている家族、応援してくれている方々、本人だけじゃなく、多くの方々を傷つけるようなことをしてしまったのは申し訳ない思いでいっぱいです。みなさんに謝りたいと思っています」
一方で、「今回の決断はチームのため、日本のために決めさせてもらいました」と説明。苦渋の決断だったことを明かした。
新キャプテンには板倉滉を指名した。
森保監督は「私が掲げるコンセプトをピッチ内外で理解し、自ら表現してくれる選手」と評価。「いろんな選手とコミュニケーションを取りながらチームの雰囲気を作ってくれることを期待した」と理由を語った。
もっとも、「今の日本代表はひとりひとりが自分のためにしっかりやるべきことをやれて、チームのために姿勢と態度を示していける素晴らしいプロフェッショナルが揃っています。全員がリーダーとしてチームを引っ張っていくんだ、貢献するんだと意識してくれる選手ばかり。キャプテンを決めるときは難しい決断になりました」とも話し、チーム全体への信頼を口にした。
また、遠藤の代役として追加招集したのはボランチではなくFWの町野修斗だった。
「普通であれば中盤の選手を補充する考えもあると思います」としながらも、「瀬古(歩夢)や板倉、冨安(健洋)ら複数ポジションをこなせる選手がいるので、すでに埋められる状態で編成していた」と中盤の選手を補充しなかった理由を説明した。
そのうえで、「勝つためには点を取らないといけない。前線からのハードな守備も必要」と強調。「町野が入ることがチームにとって一番プラスになると思って決めました」と語った。
さらに、「プレースタイルだけでなく、チームにプレー以外で何をもたらしてくれるか。町野はプレー以外でも大きな貢献をしてくれると思った」と、人間性も招集理由の一つだったことを明かした。
主将の離脱という逆風を受けながらも、日本代表は新たな体制でオランダとの初戦に臨む。
(取材:元川悦子、文:編集部)
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