第2節のチュニジア代表戦に臨んだサッカー日本代表【写真:田中伸弥】
日本代表は日本時間6月21日、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループステージF組第2節でチュニジア代表に4-0で快勝し、決勝トーナメント進出へ前進した。過去7大会で第2戦はわずか1勝と苦しんできた“鬼門”。なぜ森保ジャパンは、その壁を乗り越えることができたのだろうか。
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経験者の警鐘とモンテレイでの事前準備
ワールドカップ(W杯)の第2戦は、日本にとって“鬼門”と言えるものだった。過去7大会で勝利は2002年日韓大会のロシア代表戦のみ。1勝3敗3分という成績に加え、前回カタール大会でも初戦で優勝候補のドイツ代表を破りながら、第2戦でコスタリカ代表に敗れている。
だからこそ森保ジャパンは、オランダ代表との初戦を終えた段階から第2戦へ向けて気を引き締めていた。
森保一監督は試合後、コーチングスタッフから選手たちに過去の第2戦の結果を共有していたことを明かし、「経験のある選手が、W杯での厳しい戦いの歴史を自らの経験をもってチーム全体に伝えてくれた」と振り返る。
チーム内では過去4大会を経験する長友佑都らベテラン勢が積極的に発信。チュニジア戦を3日後に控えた6月17日には、大会期間中2度目となる選手ミーティングも開かれた。過去大会の成功と失敗の両方を知る選手たちを中心に、チーム全体で危機感を共有していた。
堂安律も試合前、「カタールからの成長を見せられる第2戦」と位置付け、「1戦目は緊張感があってピリッと入れる中で、どうしてもふわっとしてしまうところがある。切り替えてやっていこうという話は選手間でしている」と明かしている。
また、前回大会でコスタリカ戦を経験した板倉滉も、「今大事なのは試合の持っていき方。チームとして同じ目線で戦わないといけない」と語るなど、過去の反省を教訓として共有していた。
加えて今大会では、試合会場となったメキシコ・モンテレイで事前キャンプを実施。暑さや標高など現地特有の環境への適応を進めてきた。森保監督も前日会見で、暑熱対策を含めて十分な準備ができていることを強調していた。
チュニジアは監督交代直後で戦い方の予測が難しかったが、日本は動じなかった。森保監督は試合後、「選手たちが良い準備をしてくれた。自分たちが何をすべきかを徹底できたことが結果につながった」と評価した。
過去の失敗から得た教訓をチーム全体で共有し、環境面を含めた準備を徹底した森保ジャパン。その積み重ねが、“鬼門”と呼ばれたW杯第2戦での4-0快勝につながったといえるだろう。
(文:竹中愛美)
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