
トレーニングを行うサッカー日本代表の選手たち【写真:元川悦子】
グループF第3節のスウェーデン代表戦を目前に控え、日本代表は23日にベースキャンプ地・ナッシュビルで非公開練習を実施した。
久保建英の欠場が決定も…。チーム一丸で大一番へ
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)の序盤2試合を1勝1分でスタートし、勝ち点4を確保している日本代表。決勝トーナメント進出はほぼ確実だが、問題は順位。ラウンド16の相手がブラジルか、モロッコか、それとも他の相手かはこのゲームが終わってみなければ分からない。まさに今後の運命を左右する重要な一戦と言っていいだろう。
その第3戦を25日に控え、日本代表は23日にベースキャンプ地・ナッシュビルで11時過ぎから非公開で調整。気温28度という爽やかな快晴の中、U-19日本代表の布施克真(筑波大)、田中玲音(東海大)、鈴木楓(FC東京)、藤川虎三(福岡)の4人も参加し、スウェーデン代表戦に向けた戦術確認などが入念に行われたと見られる。
公開された冒頭15分間に久保建英の姿はなかった。日本代表メディアオフィサーは「久保はナッシュビルに残って調整を続けるので、ダラスには行きません」と説明。20日のチュニジア代表戦に続いて2戦連続で試合回避が決まった。
一方で、体調不良でチュニジア戦を欠場した町野修斗は最初の円陣からトレーニングに参加。笑顔でジグザク走やジャンプ、もも上げなどのウォーミングアップをこなし、ボール回し(鳥かご)でもアグレッシブな姿勢を示していた。この調子ならスウェーデン戦でのプレーは可能だろう。
問題は出番が巡ってくるか否か。すでに彼と長友佑都を除くフィールドプレーヤー全員がピッチに立っているだけに、2022年カタールW杯に追加招集されながら出番なしに終わった彼は焦燥感が強いだろう。
「チュニジア戦はホテルで見たんですが、僕も早くピッチに立ちたいという思いが強くなりました。強い覚悟を持ってここに来たんですけど、前回は苦渋の決断でホテルに残ることになりました。でもチームがつないでくれたんで、またチームのために頑張りたいと思います」と本人は22日の練習後にコメント。2度目の挑戦でW杯のピッチに立つという大きな目標を達成しようと躍起になっている様子だ。
それを叶えるためにも、スウェーデン戦でいい入りをしなければいけない。ご存じの通り、アレクサンデル・イサクとヴィクトル・ギェケレシュの2トップの破壊力は世界トップクラスだ。そこを完全に封じるところから試合を始めなければいけない。
最後尾から守備陣を統率するGK鈴木彩艶は22日、「オランダ戦同様、シュートに対する準備というところは欠かさずにしなければいけない。スウェーデンはロングボールも増えるかもしれませんけど、ラインコントロールもそうだし、サイドの選手が戻り切るところもチュニジア戦ではできていたので、そこを継続してやれば問題ないかなと思います」と強調した。
23日に取材に応じた渡辺剛も「強力2トップがいてカウンターが武器だと思うので、マンツーマンで守るのではなくて、3枚で1枚余りながらもリスク管理をしていくことが大事」と完封のポイントを口にした。
これまで通り、密にコミュニケーションを図っていけば、失点を限りなくゼロに抑えられるはず。今の日本は守りに定評のあるチーム。その底力をいかんなく発揮したい。
そのうえで、いかにして点を取るかだが、今回はサイドアタックとスピードある裏抜けが重要かカギになりそうだ。
となれば、前田大然のスタメン起用も有力視される。オランダ代表戦でのスウェーデンは、前半だけで左右のクロスからブライアン・ブロビーに2点を食らっているため、グレアム・ポッター監督もそのあたりを修正してきそうだ。
それでも、日本には前田を筆頭に、伊東純也、塩貝健人というスピード系アタッカーが揃っている。彼らのストロングをうまく活かしていくことも、勝利を引き寄せるカギになるだろう。
練習後、日本代表はダラスへチャーター便で移動。夜には現地入りし、2日後の決戦に備えている。すでにダラスでは初戦のオランダ戦を戦っていて、環境面には慣れている。ダラスで初めて戦うスウェーデンに比べると、かなりのアドバンテージではないか。
できることなら、この試合はできるだけ多くのゴールを奪って勝利し、オランダ対チュニジア戦の結果を待つ展開に持ち込みたい。
1位通過か、2位通過か。それとも3位なのか。日本の決勝トーナメントの会場と対戦カードが今から非常に気になるところだ。
(取材・文:元川悦子)