
チュニジア代表戦でゴールラッシュとなったサッカー日本代表【写真:Getty Images】
日本代表の攻撃陣が歴史を塗り替えようとしている。FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)でここまで2試合6得点を挙げ、すでに2018年ロシア大会の最多得点記録に並んだ森保ジャパン。得点パターンの多様化と個々のレベルアップを武器に、日本はさらなるゴールラッシュを実現できるのか。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
「全く心配してないです」

サッカー日本代表堂安律【写真:元川悦子】
今のところ本田を越えていく可能性があるのは、上田、鎌田、そして堂安ではないか。彼らはすでにW杯で2得点を記録しており、あと2点ずつ取れば、偉大な先人に並ぶ。鎌田の場合はボランチとシャドーの両方で使われている分、少しハードルは上がるかもしれないが、久保建英不在の今、彼の得点力は重要だ。
堂安にしても、右ウイングバック(WB)を主戦場にするようになってから、代表での得点数が減ってしまった。今回の最終予選もアタッカー陣で唯一ノーゴールという結果に終わっている。
しかしながら、本人は「僕自身も得点を取れるという確信はなぜかあるので、全く心配してないです」と堂々たる物言いを披露。スウェーデン戦でいきなり勝負強さを発揮するかもしれない。
関西人特有の「いったれ精神」を持ち合わせているのが、エースナンバー「10」の大きな強み。その長所がそろそろ結果となって表れてもいい頃だ。
そして、本命はやはり絶対的エースFWの上田だろう。
「僕が得点できなければ…」

サッカー日本代表上田綺世【写真:Getty Images】
「W杯で得点を取って1つ、肩の力が抜けたのはあります。ただ、チームとして何もまだ成し遂げたわけじゃない。目標は優勝だし、それを考えると初ゴール云々とかではなく、これからも得点は求められる。
逆に僕が得点できなければその目標は遠くなってしまう。次の試合も、その次も、自分が出た時間の中でどうやって結果を残してチームを助けるかというのは考えますね」と背番号18は神妙な面持ちで語っていたが、彼がコンスタントに点を取り続けなければ、日本の大躍進はない。
ここで一気に日本のW杯史上最多得点記録者になってほしい。
彼ら以外にもフィニッシュの精度と迫力に定評のある中村、33歳になっても衰えを知らない伊東らがいるし、新世代の点取り屋も控えている。そういう面々が競い合ってゴールを奪う状況になれば、日本はどんな相手と戦っても負けることはない。
まずはスウェーデン戦の得点者が誰なのかを楽しみに待ちたい。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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