ブラジル代表 カルロ・アンチェロッティ監督【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)ラウンド32で、日本代表はブラジル代表相手に1-2で敗れた。後半、カルロ・アンチェロッティ監督の的確な修正によって試合の構図は一変。日本守備陣の脅威となり、最終的にはその差が勝敗を分ける形となった。
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勝負どころで光ったマネジメント力
佐野海舟の見事なシュートで試合の均衡が破れた前半、ブラジル代表は攻撃の形を作りながらもどこか噛み合わず、選手たちの表情にも納得のいかない様子が見受けられた。
しかし後半、彼らを一段と脅威に変えたのは、紛れもなくカルロ・アンチェロッティ監督の手腕だった。
『Sofa Score』によると、ブラジル代表が前半に放ったクロスは12本だったのに対し、後半は28本にまで増加している。
前半は冨安健洋を中心にヴィニシウス・ジュニオールを上手く封じ込めていたが、後半はそのヴィニシウスをあえて大外に張らせることで日本の守備陣形を横に広げ、両ウイングバック(WB)が対応せざるを得ない状況へと誘導した。
森保一監督は、失点後も狙われ続けたサイドへの対応として堂安律、中村敬斗の両WBを交代させ、修正を試みた。
しかし、日本としては、弱点でもあるクロス対応の甘さを百戦錬磨の敵将に見抜かれ、集中的に狙われる形となってしまった。
アンチェロッティ監督の采配は見事というほかなく、プライドの高いブラジルの選手たちにクロス戦法を徹底させるマネジメント力もさすがの一言に尽きる。これほどの影響力を持つ指揮官でなければ成し得ない決断だった。
これまでビッグクラブで数々のタイトルを獲得し、トーナメントでの戦い方を熟知する“世界最高峰の監督”が、いとも簡単に日本のベスト16進出への道を断ち切った。
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