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今のジュビロ磐田は「上にいる立場じゃない」。川島永嗣が挑む名門再建への使命。W杯を外から見て痛感したチームに必要なこと【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 フリーライター photo by Getty Images
ジュビロ磐田GK川島永嗣
ジュビロ磐田GK川島永嗣【写真:元川悦子】



 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が佳境を迎える一方、日本国内では夏開幕の新シーズンへ向けた準備が本格化している。J1復帰を目指すジュビロ磐田も、秋葉忠宏新監督の下で改革を推し進める最中だ。そんなチームを支えるベテランの川島永嗣は、苦しんだ半年間とW杯を外から見つめた経験を糧に、名門再建への覚悟を口にしている。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]

「暑さに慣れるという意味では…」

ジュビロ磐田GK川島永嗣
ジュビロ磐田GK川島永嗣【写真:元川悦子】


「競争はいつでもありますけど、自分はつねに楽しんでいきたいと思います。正直、今回の沖縄での夏場のキャンプは想像以上にキツかった(苦笑)。でも、暑さに慣れるという意味では個人的にはいいのかなと。

 これまでだったら、夏場に一気に暑くなって、慣れる時間もなく試合をしていたじゃないですか。だからプレシーズンがあってよかったと思うし、いい手ごたえもあるんで、それをしっかり結果につなげていきたいと思っています」と彼は目をギラつかせた。

 川島ほどの名守護神が2025年からずっとJ2に居続けるというのは、日本サッカー界にとっても良いことではない。彼が代表を去った後、鈴木彩艶のような優れた若手が育ってはきたが、やはりレジェンドにはつねにトップリーグで異彩を放ち続けてほしいところ。

 それを叶えるためにも、26/27シーズンの戦いは川島にとって極めて重要な一年となる。ある意味、新シーズンは彼のキャリアを賭けた大きな戦いの場になるかもしれないのだ。

 44歳で迎えるシーズンの終わりに、磐田がJ2の2位以内を死守できているか否か。それは誰にも分からないが、川島のピッチ内外での一挙手一投足が成否を左右するのは間違いない。

 “名門クラブの重し”として、チームを正しい方向へと導くこと。それが彼に託されたノルマだ。

(取材・文:元川悦子)

【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。

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