サッカー教室で子どもとハイタッチする日本代表の中村敬斗【写真:編集部】
日本代表の中村敬斗が7月18日、東京都内の三菱養和会 巣鴨グラウンドで日本航空株式会社(JAL)が主催したサッカークリニック「Special Soccer Lesson 2026」の特別講師を務めた。出身クラブでもある三菱養和SCのグラウンドで、約60人の小学生を直接指導。FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)のオランダ代表戦で決めたゴールを再現しながら技術を伝えるなど、世界の舞台を経験したばかりの25歳が、子どもたちと交流した。
「サッカーは一人じゃない」中村敬斗がW杯での経験を子どもたちへ
グラウンドに姿を現した中村敬斗へ、子どもたちの視線は一斉に集まった。
先月のFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)で全4試合に先発し、グループステージのオランダ代表戦で1ゴール、チュニジア代表戦では1アシストを記録した日本代表のアタッカーは、世界の舞台で培った技術を惜しみなく披露した。
サッカー教室では、中村の得意なプレーであるドリブルとシュート練習をメインに練習。中村が自ら子どもたちにパスをしてシュート練習する場面では、ゴール後、子どもたちとハイタッチをして、カメラを向ける保護者に笑顔を見せるなど、中村の子ども好きが垣間見えるシーンもあった。
さらに、オランダ戦のゴールシーンを解説しながら、シュートを再現する場面もあり、見事にゴールネットを揺らした。
およそ1時間半にわたってシュート練習やミニゲームなどで汗を流した中村はクリニック後の質問コーナーで、サッカーの技術から日々心掛けていることなど、子どもたちからの様々な質問に丁寧に答えた。
小学2年生の男の子から「仲がいい選手と仲が悪い選手はいますか」という直球質問に中村も思わず「結構エグいの来たな」と苦笑い。
それでも笑顔を崩さず、「仲がいい選手は1人じゃないんだけど、伊東純也選手とか、同い年の瀬古(歩夢)選手、菅原(由勢)選手、久保(建英)選手とかは結構仲がいいかなと思います。仲が悪い選手は正直いないから答えられないんだけど(笑)」と笑って答え、会場を和ませた。
一方、サッカーに関する質問にはトッププレーヤーらしく丁寧にアドバイスを送った。
「どうやったらカットインが上手くなりますか?」という問いには、「中にドリブルしたいと思うんだけど、そればかりだと相手もわかっちゃう。縦にドリブルを見せれば自然と中が開いてくるから、縦のドリブルも見せて、中のカットインが活きてくるのかなと思う」と説明。
さらに、「平行線でドリブルするより、少しマイナス気味に持っていけば、相手の足が届かない位置にボールを置ける」と、自身が北中米W杯のオランダ戦で決めたゴールを例に挙げた。
「どのくらいからサッカーを始めましたか?」という質問には、「ボールを蹴り始めたのは4歳ぐらいなんだけど、真剣にサッカーで上に行きたいなと思ったのは6 歳の頃。そのとき、ドイツW杯があって、本気でサッカー選手になりたいなと思ってやっていました」と原点も明かした。
また、小学3年生の男の子から「中村選手はいつもピンチの時とき落ち着いていて、どうやったら落ち着けるんですか?」と聞かれると、「平常心を保つのが一番大事なんだけど」とW杯での経験を踏まえて、こう語った。
「サッカーは一人じゃないから、オランダ戦で失点したときもみんなで集まって話し合って大丈夫って(したことで)、気持ちの整理もつく。ピンチのときは一人で抱え込まず、みんなと話し合って、前を向いて行こうとポジティブになれれば絶対にピンチもチャンスに変えられると思う」
最後は「みんなと一緒にサッカーをして楽しかったし、みんなとサッカーをして自分も子どものときに戻ったような感覚になれたので、貴重な時間だったなというふうに思います」と笑顔でイベントを締めくくった。
(取材・文:竹中愛美)
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